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2022/7/2 日本代表vsフランス代表テストマッチ

ウルグアイ戦に快勝した日本代表。
現在世界ランキング2位のフランスに対して、どんな試合をしてくれるのかとても楽しみに、豊田スタジアムへ足を運んだ。

コロナ禍で色々と制限があった日々から少しずつ日常を取り戻しつつある中で、試合前には、様々な体験ブースや飲食を楽しむ人たちの姿も見受けられた。
会場に集まったファンは24,000人。スタジアムにやっとファンが戻りはじめた。

リーチ・マイケルがボールを持つと、少しずつ観客席からリーチ!という声が聞こえてきた。ワールドカップの時の熱狂も戻ってきているように感じて、嬉しかった。

試合は、前半、後半で大きくパフォーマンスが変わった。
前半のスコアは13−13。日本の持ち味も出て、とても面白かった。
後半はペナルティや個々のイージーミスや規律のないDFによって、失点を重ねた。最後に意地のトライを取って、次戦につなげたという試合だった。

僕が感じたことをもう少し詳しく記しておく。

日本代表は、最初のプレーから意思表示を見せた。キックオフレシーブ。フランスがキックを奥に蹴ってきて、日本代表は自陣のゴール前から果敢に攻めた。
“今日はボールを持ち続けて、インプレーを長くし、相手を疲れさせたい“
そんな意図を感じた。

結果的には、ミスをして、いきなり先制点を奪われてしまうことになった。それでも、今日の試合への覚悟を見たような気がした。

その後も相手のキックに対して、通常であれば、長く蹴り返したり、コンテストキックを蹴って競り合うようなことをするが、今回は敢えてボールを保持した。日本代表のフォーメーションもウルグアイ戦とは異なっていた。テビタ・タタフ選手は、DFラインにいるというよりも相手のキックに備えて後ろの方にいて、フランスのキックレシーブからのカウンターアタックのための布陣を敷いていた。
そのような考え方の下、日本代表は果敢に攻めた。

暑さのためか動きがあまり良くなかった上に、あまり経験のない若手で構成されたフランス代表は、適応に時間がかかっているように見えた。

日本代表はどんどんボールを動かし続けて、最後はテビタ・タタフ選手がトライを決めた。美しいトライであった。その後はお互いPGを決めて、後半へ。

僕自身の予想としては、後半フランスは疲れてくるので、自分たちが規律を守り、ボールを保持し続けたら、勝つ瞬間が見られるかもと思ってワクワクしていた。

ところが、後半は予想していた展開にはならなかった。セットプレーからのDFで簡単に抜かれて2トライを献上してしまった。DFのコネクションのミスと個々のタックルミスで一気にトライまで持っていかれた。ミスに対して一気にトライを取ってしまうフランス代表のバックス陣はさすがとも言えるかもしれない。

日本代表としては、もったいない形になってしまった。他には、フランス代表はチャンスが来たと思った時の集中力も目立った。日本代表のDFが崩れた瞬間に、オフロードパスも入れながら、ボールをダイナミックに動かしてきた。スイッチの入れ方は強豪国ならではであろう。後半の日本代表はDFだけでなく、アタックでも細かいミスが目立った。自らボールを手放してしまうシーンも多々あり、自分たちがやりたいラグビーができなかった。

勝利への期待に膨らんでいたハーフタイムから考えると、20分間でほぼ勝負がついてしまったのは少し残念であった。

とはいえ、今回の日本代表は若い選手も多く、前半からのフランスによるボディブローも効いていたのかもしれない。
たくさんの良いレッスンになったことは間違いない。
幸いにも今週末にもう一度チャンスが待っている。7/9(土)国立競技場でのフランス代表との再戦で、今回の学びから何を改善し躍動してくれるのか、楽しみである。

個人的には、日本代表が戦い方やメンバーをどの程度変えていくのかに注目している。
また、フランス代表が1戦目よりもどれほど強くなってくるのかもとても楽しみである。

自分自身も選手たちに負けないように多くの挑戦をしながら1週間を過ごしたい。
7/9もスタジアムで試合を見届ける予定だ。

W杯を戦ってきたメンバーと一緒に解説(画面左:坂田正彰さん、右:田中史朗選手)


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