HIROSHI KATSUI

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首の正常な弯曲を作るにはまず骨盤から意識

<首だけではなく背骨全体の筋力と弯曲の改善が必要> 頸椎の動きはその下にある背中の部分の「胸椎」と いう背骨の影響を受けます。首の土台となる部分なので、胸椎が前に傾いていると首も前に傾いてしま います。いまはどちらかというと猫背姿勢になりや すい方が多いので、胸椎が前に傾くパターンを解説 します。 胸椎が前に傾くというのは簡単に言うと猫背で背 中が丸まっているという姿勢の事です。 この姿勢で は、首の下の方が丸くなり、上の方が反った形にな り、頭が前に出た姿勢になり

    • ストレートネックの原因、交通事故後は特に要注意

      京都大学とダイハツとの共同研究で行われた実験で は、時速 5.7km の追突で首の前後の靭帯に引っ張 られる力が働いていたことが明らかになっています。 交通事故のむち打ちの場合、靭帯だけではなく筋肉にも異常が発生することが報告されています。 むち打ちの患者さんの首の MRI を撮った海 外の研究では、首の後ろ側の筋肉に脂肪が入り込ん でしまったり、筋肉の太さも小さくなったりしてし まうことも確認されています。 先に解説した首のカーブを保つための筋肉に異常が 生じることでス

      • 首の姿勢や関節の状態による痛み

        <ストレートネックになると首の骨や椎間板の圧迫力 が強くなる> 首のカーブが理想的な角度の場合は、首にかかる負 担が前後にちょうどよく分散します。ところが、カ ーブが少ないストレートネックになると頸椎の前側 にある骨の部分と骨の間にある椎間板に圧迫力が強くかかります。 また、ストレートネックでは首の後ろ側にある部分には引き伸ばされる負担がかかります。頸椎は後ろ側に関節があり、カーブが強くなっている(ストレートの逆)とこの関節面に圧迫が強くかかります。 このような負担

        • ストレートネック

          ストレートネックという言葉は最近になってよく見かけるようになりましたが、医学文献でも以前から論文として多数の報告があります。 首の関節や筋肉の研究は他の身体の関節に比べると報告の数は少ないのですが、海外では特にオーストラリアの方で専門的な研究が進んでおり、痛みとの関連や関節の動きに関して詳しく知られています。 <首の正常な弯曲を維持するのは首の前後にあるインナーマッスル> 首は身体の中でも非常に重い頭の重みを支える関節なので、ここが弱くなることで肩こりや頭痛の原因にもな

        首の正常な弯曲を作るにはまず骨盤から意識

          自分でできるセルフリハビリ:はじめに

          本日から私のセルフ出版した書籍「自分でできるセルフリハビリ」の内容を紹介していきたいと思います。 毎週土曜日にアップデートし、連載形式で最初の章から内容を抜粋しこちらに載せていきますので、ぜひ読んでいただければ幸いです。 テーマはそれぞれ違いますので、ご自身の興味のある時にその内容を普段の生活にプラスしていただければ嬉しいです。 まずは序文で私がどのようにセルフケアや医療としての考えを持っているかを紹介します。 本書を書くに当たり意識していたことがあります。 いまは情報社

          自分でできるセルフリハビリ:はじめに