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一括りにされる食物アレルギー

食べ物のアレルギー、食物アレルギーは認知度は高い。スーパーやコンビニで買う食品には製品に関する情報表示があり、小麦や大豆など一般的に有名なアレルギーに関わる食べ物の原料、アレルゲンの表示がある。
社会的に認知度が高いのはこの様なアレルゲンを食べたり飲んだりしてアナフィラキシーショックになる危険性があることなどが寄与しているみたいだ。
一方、食物アレルギーは2種類ある。即時型と遅延型である。食べてすぐアレルギー反応を起こすのが即時型であり、対して遅延型とは食べてから数時間から数日経って反応するタイプである。即時型はその名の通り食べて即反応するので分かり易い。アレルギー体質の人も自身の認識があるのでどの食べ物に反応するのか良く知っている。これに対し遅延型は食べてからアレルギー反応するまでに時間がかかるので認知することが難しい。そもそも食べ物にアレルギー反応していること自体気づかないことが多い。かく言う自分もその一人であった。

まず、食物アレルギーに対する基本的な誤解があった。食物アレルギーは幼児、子供のときにその症状が多く現れるが成長し年齢が進むにつれアレルギー反応は見れなくなる、すなわち、症状は治るというもの。そう言われていたと記憶していたが、これは即時型に対して当てはまることで遅延型には必ずしも当てはまらない。つまり、即時型と遅延型をごっちゃにして成人した自分には食物アレルギーは関係ないと思っていた、思い込んでいた。この思い込みを正す機会は薦められていて受けた血液検査だった。(通院でする検査は保険適用外なので法外に高い。自分がしたのは郵送で検査キットを受け取り自分で指の血液を採取し送り返す比較的安価なもの。)
アレルギー体質なのでIgE抗体が血液中に多いのは自分でも認識していた。今回受けた血液検査はIgE抗体ではなくIgG抗体という別ものが関与しているらしい。すなわち、IgE抗体は即時型に関係しIgG抗体は遅延型に関係している。後者に関与しているらしい検査結果は200種類を超える食品に対するアレルギー反応の度合いを数値化したデータとして送られて来た。

送られて来た結果を見てビックリした。あるはあるはいろんな食べ物に反応している。中でもショックだったのはお米。その他にカボチャやじゃがいも、小麦、豆類のいくつか、など。主食級のもので数値が高い。一方、肉や魚類などはほとんど問題なし。牛乳の数値は高いが牛肉は全く問題なかった。結果を受けて普段の食生活を見直すことになった。結論から言えばお米(白米も玄米も)を控えて皮膚の炎症は治まりつつある。

長い間悩み苦しんできたアトピーの炎症の原因が初めて露わになった。結果は意外にも食べ物。自分は遅延型食物アレルギーだった!結果が分かって即お米を控え始めたのが約2ヶ月前。主食を見直すということは生活を見直すということ、生活を変えるということになる。良くも辛くも日々新しい発見がある。そんな中でいつも思う。何故今まで気づかなかったのか。自分が遅延型食物アレルギーであることに。いろいろ理由はある。見方を変えれば気づいたのが今で良かったとも言える。もっと遅かったかも知れない。ひょっとしたら一生気づかずに過ごしたかも知れない。今はただアレルギーに悩む(潜在的に悩む、アレルギーと気づかない場合も含め)方々に知ってもらいたい。食物アレルギーには即時型と遅延型があることを。自分はひょっとしたら遅延型食物アレルギーではないか、とアレルギーに悩み袋小路に陥った人が疑ったとしたら読んでもらった甲斐がある。

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