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「イナズマイレブン」の豪炎寺修也くんが出演したことで話題のNIKEのCMのブランディングを考えた

 「イナズマイレブン」の豪炎寺修也くんが出演したことで話題のNIKEのCMですが、この時期の新CMはもうじきサッカーW杯があるからだと思います。
 サッカーの注目度が上がる時期だからこそ。
 ただ、W杯の公式ボールはadidasなんですよね。
 CMのボールはNIKEになっていましたが。(当たり前)
 というわけで、最後まで見ればわかりますが、これはプロダクト(サッカーボール)ブランディングではなく、コーポレート(NIKEという企業)ブランディング。

 サッカーボールのプラダクトブランディングとしたらあり得ないのが、途中で選手のポテンシャルについていけなくてボールが消えるシーンがあるんですよ。
 プロダクトを売るためとしたらあり得ない表現で、まことにNIKEらしいといえばらしい。
 普通の企業だとまずここでNG出しちゃう。
 だって、売りたい商品の性能が足りない表現なんて出せるわけない。
 そこをやっちゃうのがNIKEで、NIKEの強みはつくづくこの「らしさ」を作り上げたことだと思います。

 NIKEのスローガンといえば
 「Just do it」
 (さあやろうよ)
 なわけですが、今回は

 「YOU’RE UP」
 (次はきみだ)
 なんですよね。
 このCMのこのタグラインがフットボールドメインだけなのか他のスポーツも内包するのかわかりませんが、上記のスローガンのスピリッツも組み込んだ実に見事なものだなあと思います。

 それにしてもこれだけの動画にいくらかけたんだろ。
 出演交渉含まずで軽く億はいってると思うんですが、出演費入れると…
 恐ろしい恐ろしい…

 というわけで、ブランディングの話 番外編おしまい。
 (本編もまだまとめきれていませんが)

 なお、NIKEのスローガンは、ある死刑囚の最期の一言からヒントを得たそうで、その成り立ちから攻めていますね。これも普通の企業だとイメージ的にあり得ないこと。
 ここら辺を考えていくと、「らしさ」って何だろう?というヒントになるかと思います。

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