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中国コロナ出張日記 vol.2(蘇州→北京)

你好!北京ひろしです。今回は出張先の蘇州から北京に戻るまでの道中を共有します。北京から蘇州への移動はvol.1をご覧ください。

1.予定変更

本来の予定は1週間の蘇州滞在の予定でした。滞在して2日目に北京の総務から「北京で感染者が増えてきているので早く帰ってきたほうがいい、戻れなくなる可能性がある」と連絡をもらいました。北京は中国の中で一番厳格な地域なのですが、実際に北京を出て1ヶ月以上戻れなくなっている人の話を聞いたことがあるので、ありえる話です。
不確定な情報ですが北京に戻るときに弹窗(健康コードをスキャンするときにでるポップアップ)がどこの地域で出るかを検索できるサイトがあり、私がいる蘇州の地域は該当してました。
※このサイトは現在封鎖されています

出先から北京へ正常に戻れるかを検索できるサイト

そんな背景もあり、予定は全部キャンセルして急遽3日目に帰ることにしました。

2.チケット予約

2日目の夜に帰りも同じ新幹線でチケットを予約しました。帰りは蘇州→北京の直行便がないので上海経由で北京へ帰ります。

Ctripで予約

まだチケットが発行されていませんが、まぁコロナ渦なので時間がかかっているのかなと思って早めに床に就きました。

3.弹窗(ポップアップ)発生

朝起きてから出発前に北京の健康コードの状態をチェックすると、ついに弹窗(ポップアップ)が発生していました。

健康コードの弹窗(ポップアップ)

北京を離れてからちょうど3日目で発生しました。これが出ると北京に戻れません。どうしよう。。

4.弹窗(ポップアップ)の解除申請

ポップアップが出てしまったら解除を申請するしか方法はありません。申請してもいつ解除されるか分からないのですが、とりあえず申請してみます。wechatで「北京12345」と検索すると申請用のアプリが見つかります。

北京12345の申請画面。一番上のメニューから申請

アンケート形式で高危険地域へ行ったか、北京の家がある地域には連絡したか、健康コードは何色か、ポップアップの番号は何番か、などいろんな質問に回答していきます。

アンケート画面

全部書き終わったら申請します。

申請(提交)を押して申請完了

申請するとステータスのところが申請中に変わります。

申請ステータス

申請してから3時間ぐらい経っても何の反応もないので、早く処理してくださいとクレームを入れます。そうすると「現在処理中です」と返事がありました。中国ではこういうときにはどんどん煽らないと話が進みません。事を早く進めるにはクレーマーになって言い続けることが必要です。

「クレームを処理中」とコメントが

しばらく待っているとSMSが届きました。URLが「beijing.gov.cn」なので北京市政府のリンクのようです。ここからさらに申請が必要みたいです。

北京市政府の申請依頼

リンクを開くと北京に戻るには高危険地域への訪問履歴がないこと、家の所属する社区(市役所)へ報告すること、などの注意書きが書いてあります。

北京へ戻るための承諾書

クリックして進めていくと申請中の画面が出てきました。解除されるときは通達も無く突然ポップアップが消えると聞いていたので、しばらくしてから健康コードの状態をチェックしてみます。

申請完了

18時頃に申請が完了して、ご飯を食べてから23時頃に健康コードを見てみるとポップアップが消えていました!!
すぐに新幹線のチケットを予約します。とりあえずチケットは予約できたので、出発に備えて早めに床に就きます。

5.帰京

朝起きてチケットの予約状況を見ると弹窗(ポップアップ)は解除されているのに何故か全部キャンセルされています。別のアプリで予約しようとすると「あなたはチケットを買えません」と過酷なメッセージが出ていてチケットが買えません。

チケットは買えません。あなたは帰れま10というメッセージが

これぐらいででめげているようではこの国でやっていけません。すぐに別の経路を考えます。新幹線がだめなら飛行機だ!ということで飛行機のチケット購入をチャレンジしてみます。

チケット予約画面

何故か飛行機のチケットは買えましたので、早速蘇州から上海へ新幹線で移動します。新幹線の移動は問題無く、無事上海へ到着しました。

新幹線の上海虹橋駅

出口に上海の健康コードのスキャンの看板があります。これらの健康コードはAlipayアプリでスキャンをすると状態が表示されます。

上海の健康コード
Alipayアプリでスキャンして表示された上海健康コード

蘇州でPCR検査を受けてきましたが、上海では受けてないので「3日以内にPCR検査を受けてません」とメッセージが出ています。PCRの結果は地域間で連携されていないので、移動した先の地域で新たに受ける必要があります。駅の出口にPCR検査場所があり、上海へ入る前に検査を受けます。

駅のPCR検査場所

上海虹橋駅は空港と繋がっているので、徒歩で移動します。チェックカウンターはたくさんの人がいます。みんなこんな制限の中頑張って移動してますね。

上海空港チェックカウンター

カウンターに中国全土の健康コード一覧がありました。各地域でバラバラにするのは本当にやめてほしい(切実)

各地域の健康コード。コンプリートするにはきっと長い道のりが待ってます

無事チェックインが完了し、飛行機を眺めながらほっと一息。搭乗して北京へ向かいます。

上海空港

6.北京到着

遅れもなく時間通りに北京に到着。荷物を取って外に出ようとするとまたPCR検査の看板が。1日に3回目のPCR検査ですが、意味があるかどうかを考えてはいけません。PCR検査場を見かけたら何も考えずに受けておく、これが今の中国の鉄則です。

北京空港のPCP検査場

空港を出るときは何も制限がないので、あっさり出れます。しかし北京のPCRの結果が健康コードに反映されるまでは半日ぐらいかかるのですが、交通機関は72時間以内のPCRの結果がないと乗れません。とりあえずタクシーに乗って事情を話すと、「蘇州のPCR検査の結果があればOK」とのことでした。無事タクシーに乗って家まで直行します。長い道のりでしたが帰宅して安堵感に包まれます。やっぱり家はいいですね〜

7.おわりに

トラブル続きの帰京編は如何だったでしょうか。ポップアップがすぐに解除されたからいいものの、もし解除されない場合は今も蘇州から移動出来てないでしょう。本当に中国国内での移動は要注意です。

最後まで閲覧ありがとうございました!

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