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第十七話:カラダに表れる症状は愛の証~病に学ぶ~

「第一話:「あるがままの自分」を生きる」の中で、宗像の以下の言葉を紹介した。

人は「自分のあるがまま」を生きるために、病気、人間関係問題、争い、事故、失敗という問題を無自覚に起こし、そこから学ぼうとする。

イルネススクリプト

前々回自己抑制心が生活習慣病をつくり出すということをお話しした。宗像は、また、「イルネススクリプト(疾病脚本)」というものも教えてくれている。簡単に言えば、病気や症状の「意味」。おまけに、その対処法までも。

その一部を示す。

下痢症…冷静なタイプだが、不安気質(損害回避遺伝子)で、内面は怯え、評価を過剰に心配している。
 →不安気質のセルフケア行動を実施する。
高血圧症…内面の観察者が周りを警戒している。気苦労を重ねている。隠された真実が明かされること、冷静さを失うこと、仮面がはがされることや、たいしたことのない人物であると見られることを恐れている。
 →創造的な自己表現を通じ、内面の緊張を緩和することが大切である。
口内炎…自分の周りの出来事に反応しやすいところがある。
 →周りに気を使いすぎず、境界線を壊されないようにする。
痔核…不安/執着気質があり、いつも時間がない焦りを感じているが、その問題を口にすることはない。
 →自分のための楽しい時間を十分に確保する。
子宮筋腫…責任感や義務感に服従している裏に、誰にも言えない怒りがある。
 →思い切って自分の聖域に他人を招き、素直に愛情を受け取る。自分を尊敬する。

不安気質、執着気質など「気質」については、第一話で触れている。また、このほか、色々な疾病の意味を知りたい方は、宗像の書「遺伝子を味方にする生き方」を参照されたい。

感情が臓器に溜まる

おのころ心平さんも「病の感情論」というものを提唱されているし、元々東洋では、特定の感情が特定の臓器に「溜まる」という見方をしていた。

また、私の住む名古屋の英知、名古屋大学医学部附属病院総合診療科のページには「五行説と五臓」の解説がある。消えてしまうと読めなくなるので引用させてもらう。

五臓六腑とは心身全体の生理機能
汗を大量にかいて喉が渇いている時に冷えた飲み物を飲んだ時に、「五臓六腑に染み渡る」という表現をすることがあります。この五臓六腑というのは内臓全体を意味しており、五臓とは、肝・心・脾・肺・腎を、六腑とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦(さんしょう:現代西洋医学に該当する臓器はなくリンパ系全般の機能を意味する)を指します。
ただし、それぞれの臓腑は現代西洋医学でいう物質としての臓器ではなく、人間の心身全体の生理機能を分類したものです。この混乱は、江戸時代に杉田玄白らがオランダの解剖書を翻訳する際に伝統医学の概念を無理やり当てはめたことに端を発しています。すなわち「liver」=現代西洋医学における「肝臓」ですが、「liver」≠伝統医学における「肝」ということです。また、伝統医学における各臓腑の機能は、現代西洋医学における各臓器が有する機能を含んでいますがそれがすべてではありません。
五臓および六腑から三焦を除いた五腑も五行説に当てはめられます。肝と胆は「木」、心と小腸は「火」、脾と胃は「土」、肺と大腸は「金」、腎と膀胱は「水」です。そしてお互いの臓腑が相生および相剋の関係性でお互いに影響を及ぼし合っています。

感情と五臓の関係-内傷七情
伝統医学では、人間には喜、怒、憂、思、悲、恐、驚という七つの自然な感情があるとされます。人間の生活は七情を適度におりまぜて営まれていますが、その感情が強すぎたり長期にわたったりして生理的な調節範囲を超えてしまうと、体内の陰陽、気血、臓腑機能などが失調し、疾病が発生します。これを内傷七情とよびます。これらの感情も五行説に当てはめられ、対応する五臓の機能に影響を与えます。
怒りすぎると肝を損傷し、胸脇部が張り、頭痛、イライラ、めまい、目の充血などを引き起こし、ひどいときは吐血などの症状が現れます。喜びすぎると心を損傷し、動悸、息切れ、不眠、不安感などの症状を引き起こし、さらに増長すると精神異常を来します。過度の思い(考え過ぎ)は脾を損傷し、脾の運化作用の失調を起こし、腹部膨満感、食欲不振、喉がつかえる、軟便などの症状が現れます。憂い悲しみがすぎると肺を損傷し、息切れ、声枯れ、しゃべりたくない、疲労感などの症状が現れます。恐れすぎると腎を損傷し、腰痛、尿失禁、物忘れ、思考力の低下などの症状が現れます。
現在はストレス社会であり、多くの人がストレスを抱えながら生活をしています。漢方では、過度の精神的ストレスによりどの感情が乱れどの臓腑に影響を与えているのかを見極めて、証に従った処方を行うことで症状を改善します。
(引用元:https://note.meidai-soushin.net/kanpo-ep-3-5gyo-5zo/

人は魂の宿った生命体

カラダのパーツだけを見るような西洋医学や、人をココロとカラダだけだとすると、なかなか見えてこないが、魂の宿ったエネルギー体だとして眺めてみると、全く見え方が変わってくる。自分の身に起こるすべてのことは、魂の成長のためと考えたら、不都合なことの中にも、自分の成長する意味を見出せるようになる。
症状や病に苦しむ中で、そんな境地になれるかよ、そう思うのも道理。しかし、その苦しみを味わい、乗り越えることを経験することで、自分の魂は成長するのだ。その過程を、この身を持って生まれる時に、魂が決めてきたことなのだ。

私は、ヘルスカウンセリング学会公認ストレスケア専門士という資格を持っている。その資格の取得条件は、

ヘルスカウンセリグ学会公認ヘルスカウンセラー及び公認ソーシャルスキトレナー資格を持ち、ストレスケアに関して社会貢献する熱意のあること

「ストレスケアに関して社会貢献する熱意のあること」って、おもしろいだろう。

私はこれまでの人生において、ストレスで、幾度も、カラダに生じる様々な症状を経験している。
まだシステムエンジニアをしていた頃、納期に追われ、家にも帰れず会社に寝泊まりをしていた。潰瘍で胃痛に悩まされる。四六時中吐き気がし、なにか食べてもすぐに嘔吐してしまう。喉に大きな飴玉でもつかえているのかと思うほど、喉奥に何かが詰まってる感じがして苦しい。突然片耳が聞こえにくくなったりもした。肩こり、頭痛は慢性化。腰痛、背中痛、肩痛も経験している。アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、頻尿、便秘、下痢。気持の悪さ(吐き気)は永遠に治らないのではないかと思えるほどの状態の中、何も食べられず、過労で倒れ入院した。三日三晩点滴を打たれて眠り続けた。目が覚めた時、気持ちの悪さは無くなっていた。ひどいストレス症状から生還した経験だ。
幼い頃の記憶は定かではないが、きっと嘔吐することも少なくなかったのだろう。自家中毒との診断を受け、小児科病院に入院した記憶が残っている。小学校高学年では、自分の呼吸と鼓動が気になり、意識をしたら止められる、もし止めたら自分の命はなくなるのかなど、気になって仕方がなかったこともある。父親の知人に催眠療法を行う人がおり、そこに連れて行かれた記憶が残っている。残念ながら、私にはその催眠は効かなかったのだが、イイコの私は、「この催眠が解けた時、部屋の電気を点けに行く」との暗示を気にし、意識して点けに行った記憶がある。

私は昨年末に長年勤めた会社を退職したのだが、その直前の症状は…ボディメンテナンスをしてもらうと、いつも「ガッチガチですね」と言われる始末。そこまで身体を固くして、お前はなにを守りたいんだ、そう自分に問いかけながら、会社に居るお役目を全うしていた。そのせいか、血圧も高めになり、右前額にこぶのようなしこり、左手のひらにパチンコ玉のようなグリグリもできた。夜中に何度も小便に起きたりする日もあった。ヤバイと思った。還暦を過ぎ、昔のようには無理がきかない。この身体からの警告に真剣に向き合ってみよう、そう決意して得た答えは、61歳の誕生日で退職するというもの。
いまの日本では定年隠居は許されず、死ぬまで働けという。少なくとも70歳までは働いて、年金を取るなという。これは、その歳になってみないと体感できないが、心が元気でも身体は衰えていくものなのだ。で、いま考えていることは、自分の生きる環境を整え、できるだけ身体が酸化するのを遅らせるということ。会社を辞めて3ヶ月超がたった今、先ほど挙げた症状のほとんどがなくなっているのは、ストレスケアがいかに大事かを証明してくれているのではなかろうか。

魂のおもむくままに

退職して次のステージを模索しようと、前年度再開した「ソーシャルスキル勉強会」「しあわせに生きるための思いのシェア会」。そして「健康・癒しのマルシェ」を企画したところで、いま世界中を恐怖に陥れている新型コロナウイルスに出鼻を挫かれ、3月に入ってからすべての対外活動をストップしている。
この先の見通しも立たないが、まずは断捨離をすると決めて、少しずつ紙資料の整理とデジタル化、破棄作業に取り組んでいる。39年も働き続けていたし、その間、研究、開発、学術、知財、販促、情報サービス、監査など色々な仕事を経験したので、整理のし甲斐があるというもの。まだまだ当分ネタが尽きない。アウトプットは一段落してからと思っていたが、それではずっと先になってしまいそうなので、片づけしながらアウトプットしていくことにした。

最後に、先に紹介した、宗像の本の205ページのことばを紹介する。

人が変わるとき、
それは自分がいかに恵まれてきた存在かに気づけ、
自分の運命に感謝するときである。
そして、人が本当に変わるとき、
この世に自ら決断して生まれてきたことに気づき、
魂の真の意味に気づいたときである。

このコロナ禍の中で、あなたはなにに気づくのだろうか…。
私は、あなたとこの先も当分、この身体のある「現世」でおつきあいしたいと思う。自分もまわりも健康のままで、元気に笑っていてくれることを願っている。


私の修めるSAT法には「ヘルスコーチング」という技法がある。身体に表れたストレスサイン以外にも、直接メンタルに来たり、めちゃ喰いなどの食異常や買い物中毒、アルコール依存など異常な行動として表れるストレス。その背景にある自分のイメージや間違った問題対処行動、生まれもったカルマ等を読み解き、この先、どうありたいかをみつけ、そうなれるように支援をする。
コロナが収まるまではオンラインになってしまうが、私も個人セッションをしているので、興味のある方はコメントしてください。
そして、同じ思いの方、ぜひ一緒になにかやりましょう!あなたの思いもお聞かせください。

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