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ランニング障害を走る前に防ぐ考え方

ランナーの80%は毎年のように怪我をしているという調査があるほどランニングを楽しく続ける上で誰もが経験する重要な問題です。

ランニング障害とは負傷や怪我の意味で使われていますが、多くの場合それはオーバーユース(トレーニング過剰)や偏ったバランス、身体の使い方によるものですが、思いがけず負う不慮の怪我と違って注意すれば防げるはずなのにほとんどのランナーは障害を繰り返すかランニングをやめてしまいます。ランニング障害を引き起こす原因について考えてみようと思います。

「障害」という言葉の意味は『ものごとの進行や達成のさまたげになる事。元々は仏教用語の障礙(しょうげ)が語源となっていて、心を覆い隠し悟りをさまたげている要素を指す』とあります。障礙とは煩悩障と所知障からなっていて、煩悩障害は、我に執着すること、所知障は法に執着する事を指しています※諸説あり

ランニングの目的は健康維持や目標タイム達成や目標レース出場などが一般的ではないかと思うのですが、この目的を進行したり達成するさまたげる障害(障礙)には我に執着する煩悩障と法に執着する所知障があると考えると、目標自体が煩悩障のように感じてしまいます。また、目標を達成するために様々なトレーニングメニューやメソッドを取り入れたり、最新のシューズなどランニングギアは所知障と見る事ができます。

例えば、目標のレースに向けて数ヶ月前に走り込みが必要といったトレーニングに執着してしまうと故障のリスクが高まりそうです。トレーニングメニューに執着せず、その日の体調や身体の違和感に向き合って場合によっては走り込みを抑えたり、レースそのものを回避することが故障しない重要な判断になります。この場合はレースが煩悩障、トレーニングメニューが所知障として見る事ができます。

レースに出場する事は、ランニングのモチベーションを高めて新たな自分にチャレンジする良い機会です。新しいチャレンジはするべきですが度を過ぎたモチベーション維持は自分の身体に悪影響を及ぼしてしまいます。障害の原因となる煩悩と向き合いつ、チャレンジしていくバランス感覚がランニング障害を克服する第一歩かもしれません。

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