地球儀から考える新冷戦 『13歳からの地政学』
最後に地球儀をじっくり見たのがいつだったか、覚えているだろうか。
私はといえば、リビングに転がる「ほぼ日のアースボール」のビーチボール版で遊ぶことはあっても、「じっくり見る」ということあまりなかった。
先日、少し空気が抜け気味だった地球儀に息を吹き込み、久しぶりに時間をかけて眺めまわした。
きっかけはロシアによるウクライナ侵攻と、田中孝幸さんのデビュー作『13歳からの地政学』を読んだことだった。
田中さんはモスクワ駐在を含む国際報道のベテラン記者だ。外交・安全保障分野の