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消費税「ポイント還元祭り」から脱落する効用

消費税が上がり、あっちもこっちもキャッシュレス決済の「ポイント還元」祭りとなっている。
正直、もう、ウンザリである。
「どこでどのキャッシュレス決済を利用すれば一番お得か」という節約術を、ゲーム感覚で攻略する方もおられよう。
だが、私はそういうのがすごい苦手なのだ。
苦手というか、めんどくさい。「やってられるか!」という気分である。

なので、もう、そういうことを考えるのは放棄すると決意した。
「じゃ、何もしてないの?」
と聞かれれば、そんなことはない。ちょっとだけやっている。
でも、その道の達人からしたら、
「アレならもっと還元率高いのに!」「情弱オジサン、乙」
とツッコミどころ満載のガバガバなやり方だろう。
笑わば笑え。
私はこの方法でお金やポイントよりもっと大事なモノを節約しているのだ。
能書きは後にして高井さん流の「キャッシュレス」ならぬ「レス・キャッシュ・ライフ」をサクッとご紹介する。

起点は「財布を薄くしたい」

まず、キャッシュレス決済の投稿なのにいきなり現金の話から。
これが私の財布だ。

この財布は、小銭入れのポケットがない
普段はクレカや免許証などカード5枚くらいとお札、領収書しか入れていない。
だから、薄い。横から見るとこれぐらい。

ポイントカードの類は、アプリになっていないものは持たない主義です。
小銭は別のダイソーで買ったこれに放り込んでいる。

このコンビネーションにしたのは、お尻のポケットに入れる財布を薄くしたかったからだ。小銭入れ無しのこのbellroyって財布をお店で見つけた時に、「タクシー含めてぼちぼちどこでもSuicaでいけるから小銭入れと分離しよう」と思いたった。

なんちゃってキャッシュレス

現状、この2つの財布とクレカとiPhoneを使って、「なんちゃってキャッシュレス生活」になっている。

支払い方法の意思決定フローはこんな感じだ。

①使えるならiPhoneのMobile Suicaで払う
②Suica不可なら、小額の場合はお札で払う。お釣りの小銭はひとまずポケットに
③支払いが高額(1万円超が目安)ならクレカで払う
④クレカもダメなら現金払い

ポケットの小銭はタイミングをみてバッグの中の小銭入れに移す。
たまにこの小銭入れで小額の支払いをすることもあるが、基本は「入れるだけ」の一方通行にしている。自宅に帰ると100円玉と500円玉以外は貯金箱代わりの空き缶に放り込む。

「なんとかペイ」は普段は一切使っていない。QRコード、ダルすぎる。
何度か某チャットアプリ系のを使ってみたけれど、「Suica最強やな」と再確認しただけであった。募金とか、ネット上の支払いでPayPalを使うことはある。

Mobile Suicaのチャージ用にJREカードは持っている。チャージすると1.5%分ポイントがつく。悪くない。
「還元祭り」も、Suicaが対象になっている分については恩恵を受けている。
でも、「なんとかペイ」なら大幅還元、といった情報を集めたり、使える店や商品を探すという作業は、完全に放棄している。

損してる?
そんなことはない、と思う。
「祭り」から降りたことで、私は3つの大事な資源を節約できているからだ。
それは「時間」と「思考」と「感情」である。

愚策に踊りたくない

私は、今回の軽減税率とキャッシュレス化推進のためのポイント還元は愚策だと思っている。別に珍しい意見でもなかろう。こんなグダグダなんだから。

「なんとかペイ」の乱立もあって、何を使ってどこで買い物すると最適かを考えるのは、結構、大変だ。私はいくつかサイトや記事を見て匙を投げた。
私流の「なんちゃってキャッシュレス」だと、取りこぼしは多いだろう。
だが、そのデメリットより、こんな愚策に付き合うための情報収集に投入する「時間」と「思考」というリソースの方が私は惜しい。

馬鹿馬鹿しい愚策から距離をとり、マイナスの「感情」が抑えられるメリットもある。
有り体に言えば、「なんでこんな面倒なことを」というイライラから、「もう、俺はそのゲーム降りたから」と他人事モードに切り替わる。
とてもスッキリした気分である。

キャッシュレスは焦らなくていい

キャッシュレスではなく「レス・キャッシュ」にとどめているのは、まだ現金払いオンリーのお店が少なくないし、クレカが使えてもサインやPIN入力を求められるケースが多いからだ。
まだまだ現金をすぐ出せるようにしておいた方が便利な場面が多いのだ。
良い、悪いではなく、それが日本の現実だ。
無理して「原則キャッシュレス」に移行すると、変なストレスを感じそうなので、「ゆるーく、脱キャッシュ」にとどめている。

乱立している「なんとかペイ」は、そのうち大半が淘汰されるだろう。多分、この「還元祭り」が終わる頃には、勝者がはっきりしてくるのではないか。
その時点で「Suicaと併用してもいいかな」と思えるサービスがあったら、採用してあげよう。
その日が来るまで、高みの見物とさせていただきます。
悪しからず。

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