見出し画像

【小説】五芒星の欠片🔺13〜炎と電磁力〜

もしかしたらこの世界は、こういう歴史を進んだかもしれない、こうであったかもしれないっていうさまざまな可能性を、世界は夢の中に隠しもっているんです。そのことを私たちは、並行世界とか、分岐宇宙とか呼んでいます。
〜新海誠『雲のむこう、約束の場所』より〜

1.前回までのあらすじ

東暦2222年2月22日、京都の☯️陰陽小学校に通う5年生の👨‍🎓まつおは、朝遅刻しそうになり、先生から非常用に渡された、▪️時空連結装置で、🏫学校までのワープに失敗し、″冥界″と″天界”の狭間に落ちる。いっぽう、天界では冥王から謎の🐈‍⬛黒猫に侵入され、さらに😈冥王ハーデスと🐕‍🦺魔獣ケルベロスを召喚され、まつおの同級生である、しんいち、かのん、ちよ、3人が大ピンチ!その頃、時空の狭間に落ちたまつおは、西暦2022年2月22日の現代で目覚める。

2.登場人物

🟩木 まつお(画家の息子👨‍🎓)
 →現在行方不明、お人好し

🟫土 しんいち(博士の息子🕵️‍♂️)
 →探偵きどり、オラオラ系
  まっちゃんの親友?

🟦水 ちよ(魔法使いの孫🪄)
 →説明ヘタ、話が長い
  じつはまっちゃんが好き

🟥火 かのん(パン屋の孫🥯)
 →せっかち、素直で毒舌
  ちよちゃんの親友

🟨金 すず(遊び好きの猫🐈‍⬛)
 →謎の黒猫、パンチラ好き♡

⬛️闇 サポートロボット(👻?)


🟪? ハーデス(😈?)

京都と大阪の間に位置する高槻市は、かつての城下町で、JRと阪急電車🚃の乗り換え駅としても栄え、人口35万人の比較的にぎやかな街だ、まつおは阪急駅近くにある、古ぼけたマンションに母と二人で住んでいた。

まつおは、京都にある☯️陰陽学校に通う小学五年生で、いつも電車🚃と徒歩で1時間ほどの距離を通っていた。

⏰目覚めが鳴り目が覚めと、6:30か‥、もうちょっと、家を7:30に出れば、ギリ間に合うから、もう一眠り💤

そうして、今、母に怒られ、あわてて学校に行こうとするが、いつもと何かが違う‥

👨‍🎓「ん‥?、なんで僕、制服着てるの?」

しかも、ごていねいに、大学生がかぶるような、へんな帽子をかぶっている。

👨‍🎓「なんだこりゃ?」

まつおは、かぶっている帽子を手にとり、しばらく、ぼーとして、さっきまで見ていた夢を思い出していた。

なんか、遅刻しそうになって、🎮ゲームみたいに、🏫学校にワープしようとして、👻みたいなのでてきて‥

👨‍🎓「そうだ思い出した!▪️時空連結装置だ!」

天界

いっぽう、天界では

🐕‍🦺「生意気な小娘がっ!蹴散らしてやるっ!」

🥯「‥ワンパンで終わらせる」

冥界の番犬とかのんが対峙する。

その戦いを、ちよとしんいちは、固唾を飲んで見守っていた。

かのんは、七分袖のワイシャツの左腕を、ぐいっと肩まで上げて、左腕に力を込めると、左手の甲に、炎の紋章が浮かびあがった。

その瞬間、その様子を見ていたちよが、あっと叫んだ

🪄「あれは炎の紋章‥」

🕵️‍♂️「‥なんだ?どうした?」

🪄「太古の魔法、かつて人間が編み出した最強、最悪の魔法よ‥なんでかのちゃんが‥」

🐕‍🦺「!、それは炎の紋章、キサマ、魔法使いかっ!」

かのんは左手を思いっきり握りしめ、魔法の詠唱に入る

「失われれし、太古の大地よ、ティエラ・デル・フエゴの末裔に命じ、我が左腕に宿れ、炎の怒り」

かのんの左腕が燃え上がる

ケルベロスは、ギョッとなり、身構えた。

🐕‍🦺「ほう‥炎の使い手か、相手にとって不足なし、コッチも本気でいかせてもらうぞ‥」

ケルベロスが青白く発光し、カラダから、青い細かい糸のような🧵稲妻が、パリパリとほとばしる

😈「おいおい、ケルベロス、手加減してやれよ‥、相手は子供だぞ」

🐕‍🦺「わかっております。殺しはしません。ちょっと様子を見るだけです」

🥯「なに余裕ぶっこいてんのよ!」

🪄「かのちゃん、気をつけて!雷撃魔法よ!」

🥯「だいじょうぶ!まかせて」

はああ‥、かのんは掛け声と共に、ケルベロスに向かって、走り出す。

走れば走るほど加速していき、炎の矢となり、ケルベロスに突撃した。

🥯「🔥ファイヤーガントレット!」

ケルベロスは、身構えていたものの、あまりの速さに、ガードが遅れた。

ケルベロスの頭の一つに、おもいっきり、かのんの炎のパンチがキマッた‥

かのように見えたが、紫色に光る、シールドのような壁にふさがれた。

🥯「ちょっ‥なにこれ?」

磁石の🧲NとNをぶつけたように、″ふにょん”と、かのんの炎のこぶしが跳ね返えされた。

🐕‍🦺「ハーデス様、余計なお力添えは不要ですぞっ!」

😈「おお‥わるいわるい、しかし、今のはオマエも、ヤバかったぞ」

🪄「かのちゃん!逃げて!」

かのんは、ちよの叫びにハッとしたが、すでに体が動かない

🥯「なっ!ちょっ‥、なにこれ!」

その様子を見ていた😈ハーデスが、ニヤリと笑った。

🪄「かのちゃん!逃げて!!」

🥯「くっ‥うごけな‥い‥」

😈「まさかこんな東洋の辺境の地で、炎の使い手を育てているとは、あのババア、なかなかの策士だな‥」

👱‍♀️「ババアとは失礼ね‥」

😈「!」

ハーデスはとつぜん背後から現れた、老婆にギョッとした。

(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?