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解体新書:からだの余白を担う 『筋膜』というやつ

どうも、こんにちは。

今回は、世界で最も注目が集まっている『筋膜』について

これまでの経験から踏まえた私見を述べます。

出来るだけシンプルに、そしてわかりやすくを心掛けますが

もし伝わりにくいことがあれば、ご意見を頂けたらと思います。

解体新書は、からだの専門家のためのものではなく

からだのことについて色々と知りたい人への

筋膜ってなんだ?

筋膜というものは、全身タイツのようなものがイメージに近くて

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表面だけではなく、からだの内側にも(クモの巣のような形状で)伸び広がっている薄く弾力性のある「膜」のことです。

鶏肉の皮を剥がしたとき、肉との境にあるにゅるにゅるしたアレです。

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それぞれの筋肉は膜で包まれています、もちろん、内臓も骨も。

腹膜(炎)とか骨膜(炎)とか網膜(剥離)とか、基本的には全て膜で包まれています。

そう考えると、60兆の細胞が集まって私たちのからだになってるのと同じです。

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それにより、例えば足を動かしたら膝も、股関節も、背骨も…と上半身が連動するのも理にかなっていますね!!


筋膜を通してからだの内側の空間(腔)を感じる

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筋膜についての権威でもあるトーマスマイヤーズ氏はこう言いました。

筋膜は空間を司る臓器である

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からだの中を縦横無尽に伸び広がって、前後・左右・上下で一番いいところに引っ張り合いながら、落ち着くシステム(張力によるネットワーク)ですね。

表面だけではなく、からだの内側も。

意識していなくても、そこの空間(部位)は連続して動き続けているわけですから、変な姿勢で生活していると、その姿勢が『癖』となって定着してしまうのも、理にかなっています。

そして何より、意識していないより少しでも意識ができた方が、動作の質が、それに伴い暮らしの質が上がるというのも頷けるのではないでしょうか。


筋膜の概要

トーマスマイヤーズの著書 アナトミートレインから引用すると

筋膜は力を伝える線路のようなものです。

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筋肉はそれぞれに存在しますが、筋膜という組織があることで、それぞれが連動し、よりダイナミックな動きができるようになるというわけです。

それらを体系的にまとめたものが "アナトミートレイン"という書籍です。

筋膜について書かれている書籍は数多くありますが、個人的には一番よくまとまっていると思うので超オススメです。ただし、専門書なので多少の予備知識は必要になってきますが、イラスト(挿絵)が多いので、閃きを得るために眺めるみたいな使い方でもいいんじゃないかと思います。ウェブにもたくさんの方が情報をアップしているので、知りたくなったらとりあえずウェブ検索するのがいいかもしれません。

アナトミートレインでは、筋膜の連続性を線路に例えて表現していますが

実際のところは線路ではなく、水路(ホース)のようなものを想像してもらう方が、より自分のからだを理解する上で助けになります。

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そのホースが細いのか、太いのか?

水圧は高いのか、低いのか?

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からだの体積が大きいのか、小さいのか?

それによって力の伝わり方(感じ方)からだの動かし方などが変わります。

つまり、タイトルで「余白を担う」としたのは、(立体的であるからだという)空間の中で、力が進む方向を決定することができるからなのです。

筋膜という存在を意識することで、からだの自由度は格段に向上するので、「加齢で身体能力が衰える」という常識(自己暗示)とは違ったところで暮らすことができる可能性を示しているのです。


次回から、アナトミートレインにある筋膜の繋がりを紹介しますね!

それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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