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大学院の受験準備に効果的だったこと

学生時代は、法学部に籍をおいていましたが、体育会のテニス部に籍をおいていたため、(今ではなかなか考えにくいですが)キャプテンからの命令(?)で出席を取る語学以外の授業には出てはならないとされ、ほとんど学問的な匂いを嗅がないまま卒業してしまいました。大学時代の最大の成果は、交換留学でアメリカに行ったことかもしれません。

金融に長くいた後、英語教師という職業にキャリアチェンジした時は、修士をとっていないことを後悔しました。学会の集まりでは、ビジネス経験と若干ながらの大学での非常勤講師経験から、「うちの大学で講師お願いできる可能性はありますか」という打診があっても、数日後には「ごめんなさい。教授会にかけると、やはり修士を持っていない先生にはお願いできないということで…」という返事が返ってきます。

では修士取れば何とかなるのかと思い(大学教員をしている家人にも薦められ)大学院に入ることを決意したわけです。いろいろ大学の説明会にも参加しましたが、なかなか「入りたい」と思うところがありませんでした。しかしふとしたきっかけで、ある先生と出会ったことで、「この先生の下でなら、頑張れるかも」と思ったところを受験することにしました。

最初の受験は、57歳の時。不合格でした。もうこれで諦めようかと思い、次の年のことはほとんど考えず、準備もあまりしていなかったのですが、秋口から気が変わり、「勉強しなくては」ということとなりました。その際に使って教材は、過去問(大学の生協で売ってました)と応用言語学辞典的なもの、あるいは言語学入門的な教科書でした。しかし、部分部分では興味を持つこともできるものの、読み通し試験対策するとなると、途中で飽きてしまうのです。

ある日、テキストにあるアメリカ人の権威の名前をYouTubeに入れて検索してみたところ、その先生の講義画像がたくさん出てきました。例えば、インプット仮説で有名なSteven Krachen先生など。映像で見ると面白く、内容も全部を通して観るとこでしっかり頭に入ることを体験しました。この調子で、多くの権威とされる先生の映像を見たり、キーワードで検索してその語や概念について解説してある多くの動画に触れることで、自分の中での知識のまとまりが次第にできていきました。これからは、映像の時代だと思った経緯です。

もちろん、テキストブックも必要でしょうが、短期間に集中的に勉強するには、YouTube他のインターネット上での映像媒体は、極めて有用と思っています。今大学院の受験に備えている人、その他、さまざまな試験に備えている人、そのほかある分野についての体験的知識を得たい人に、映像学習をお薦めします。

翌年の試験に何とか合格、私の還暦前大学院生生活が始まりました。2015年4月のことです。

こんな本も出ているんですね。知りませんでした。私も書こうかな。


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