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日本シリーズの野球のおもしろさと盛り上がりの少なさ

元気です。


日本シリーズが面白い。

史上初となった前年最下位同士の戦いは連日最後まで目が離せない熱戦となっている。

ヤクルトの2勝1敗で迎えた今日の第4戦も、最後のアウトをとるまでどちらが勝利するのかわからない野球の醍醐味ともいえるような試合だった。

ホームランを打って先制したヤクルトに対して、そのホームランを打ったサンタナの守備の甘さにつけこむ走塁で1点をもぎ取る。その裏にはコントロールの少し悪い増井を攻め、ヤクルトが突き放し2-1で勝利した。

最終回にはオリックスはツーアウト2塁まで持ち込み、ホームランが出れば逆転ではあったが、クローザーが締めた。

テレビの前で手に汗握る、心拍数が上がる試合。これぞスポーツのおもしろさとも言える。プロの真剣勝負は本当に面白い。

ただ、このシリーズ視聴率が芳しくないようなのである。

第一戦が世帯視聴率8.6%、第二戦が7.3%ということらしい。日本シリーズといえば20%くらいはいきそうなものだが、そうでも無いらしい。これは、「テレビ離れ」なのだろうか。

2020年の視聴率の記事を見つけて探してみると、ソフトバンクホークスの4連勝で終わった2020年は12.3%、第2戦が8.6%、第3戦が9.5%、第4戦が9.0%だったようである。思ったよりも低い。

だが、こんな記事もあった。

九州地区で28.7%だったという視聴率だ。

ここからわかるのは、
「野球は10年前から見ると全国的には見られなくなっている」
「ファンが多い地域では依然として高い視聴率になっている」
ということだ。

テレビ以外に娯楽がなかった時代とは異なり、それぞれが好きな娯楽を好きなメディアで見ることができる時代になった。インターネットでいくらでも見ることができる。散々言われているように「全国のお茶の間」という概念はもうなくなったということだろう。

とはいえ、昨年のホークスが戦った日本シリーズは、福岡では非常に高い視聴率を稼いでいる。地域密着は野球でも重要な鍵なのだろう。

今年の日本シリーズはヤクルトとオリックスという東京VS大阪という超人気球団がいるエリアの対決になってしまった。それ故に、地域の一体感が作る熱量を感じられないのかもしれない。

最強の先発投手・打撃陣・技術・戦術を追える短期の真剣勝負の面白さがあるにも関わらず、イマイチ盛り上がりに欠けるシリーズを見るに、地域密着の大事さと、地域のオンリーワンコンテンツになることの重要性をまざまざと見せつけられている気がするのである。


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