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「憧れ」ではなく「好き」を見つめる

「好き」と「憧れ」は違うんじゃないか。最近ふと思うようになりました。というのも、「憧れ」というのはあまりにも漠然とした言葉だからです。いわばイメージです。抽象です。皆さんが思う「憧れ」というのは、姿や、風景を見ているようなものです。でも、「好き」は違います。より具体的で、細分化されています。

書くのが好き。アニメを観るのが好き。ゲームをプレイするのが好き。このように、ほとんどは動詞で表せますし、さらにより深く見ていけば、細かく分かれていきます。書くといっても、小説を書くのが好きな人もいます。noteの記事を書くのが好きな人もいます。パソコンで書くのが好きな人、ポメラで書くのが好きな人、スマホで書くのが好きな人、手書きが好きな人、本当に様々です。

まるで針の穴に糸を通すように、好き、というものはめちゃくちゃ細かい。それに比べると、「憧れ」は漠然としている分、括りが大きいです。「アイドル」に憧れる人もいれば、「作家」に憧れる人もいる。「丁寧な生活」に憧れる人もいます。共通しているのは、好きほど細かくなく、括りがとても広いということ。これはすなわち、「憧れ≠好き」という関係を示しています。

どういうことかというと、アイドルに憧れて、実際にアイドルになったとします。でも現実は、その中で好きなのはほんの一部で、そうでない部分も多々あるということです。憧れを職業にすると、現実との違いに落胆し、失敗してしまう理由がそこにある気がします。全てを好きになることは出来ません。僕らの好きはかなり細かく分かれていて、しかもその時々に応じて変化し、いくらでも数を増えるし、減っていくこともあるのですから。

大事なのは、その「好き」を見つめ、大切にしていくことです。僕は生活において、好きな行為が増えていくほど、幸せになっていくのではないか、と考えています。好きを仕事にしようと言われるのは、そういう意味ではないでしょうか。しかし憧れを好きだと勘違いしてしまうと、意外とストレスは増えてしまいます。細かく分かれ、その時々に応じて変化する好きを、よく見つめ、生活に取り入れていくこと。そのつぶさな視線が大事です。

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