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あまのじゃくだっていう自覚はあるさ

久しぶりにぐっすりと寝た。すると頭もすっきり。やっぱり人間にとって睡眠は大事なんだな、と再認識する。けどまた、僕はきっと、寝不足になってしまうだろう。いつも同じことの繰り返しなんだ。学習しない。でも、それでいい。もし自分が常に学習して、身につけ、同じ過ちを繰り返さないと想像したら、少し怖い。完全無欠の人に近づいてしまう。それはそれで、何だか恐ろしく思えてしまうのだ。

友人でもそうである。完璧な人間に近づくほど、恐ろしくなる。僕が傷のなめ合いをしているだけかもしれないけど、まるで機械のように、リストアップされたタスクを次々とこなしていき、スケジュールをきっちりと立て、この時間になったら休憩を挟む、という意識で遊んでいる人を見ると、自分とは違う生物のように思えてしまう。

逆に、欠点のある人間は好きだ。つい夜更かししちゃったとか、ついつい甘いものを食べちゃったとか、つい締めきりに遅れてしまうとか。欠点のある人間のほうが、親しみを覚える。もっとも、欠点アピールをされるのも、それはそれでどうかとは思うけど。「僕には友達がいません」と言う人が、恋人はいる、という状況を見ると、「それってどうなんだ?」と首を傾げてしまうのである。

昔からあまのじゃくな性質は変わっていなくて、人気者は好きじゃないし、流行りのものも好きじゃない。みんなが見ているものは見たくなくて、代わりに、誰も見ていないものを見て、「この良さをわかってるのは俺だけだ」とニヤニヤする。ひどく子供っぽくて、偏屈な人なんだ。それが子供時代から今までずっと、続いている。それでも、最近は少しだけ落ちついてきた。呪術廻戦だって読んだしね。

逆張り、というほど大げさなものじゃない。ただの偏屈。それが僕の自己評価である。そして往々にして、人は自分が本当は羨ましく思うものから、遠ざかろうとする。きっと僕は、流行りものを楽しみ、全力で熱をあげられる人を、羨ましく思ってるんだろう。なんだってそうだ。気づこうとしていないだけで、本当は羨ましくてたまらない。それがあまのじゃくの本質なんだ。

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