ムーミンマグカップに恋してる
コレクション、というと日本語では収集品ということになるでしょうか。要するに1つ1つ、集めていく物品のことです。買おうが拾おうが、ある程度の数になれば、それはコレクションと言って差し支えないのでしょう。
で、収集品といわれて、僕はまっさきにこれを思い浮かべます。
そう、ムーミンです。
しかもマグカップです。
実はアラビア製のムーミンマグカップが好きで、ちまちまと集めているのです。
きっかけは何だったでしょうか?
元々はミスドの景品用でもらった別のムーミンマグカップがありました。それを実家で愛用していたんですが、あるとき、知り合いから、
「それってアラビアの?」
と聞かれたのです。
当時、アラビア製のムーミンマグカップのことなどまったく知らなかった僕は、きょとんと首を傾げるだけで、なんのこっちゃ、という感じでした。
しかしそこで詳しく教えてもらうと、なんでもムーミンの故郷であるフィンランドで造られているマグカップが、世界的に見ても有名らしく、それがアラビアという食器メーカーが作っている製品なのだそうです。
興味を覚えた僕は、そこでいろいろ調べました。するとこのマグカップは世界中に何百とあり、製造がすでに中止されているものもあったり、記念品や、限定品も多数あって、ものによると何十万、何百万でオークションに出品されるものまであるほどの、コレクターが愛するマグカップなのです。
もちろん、高価なのは一部で、それ以外はそれなりのお値段で買えます。決して安いというわけではないですけど、1000~2000円から1~2万円くらいまでなら、メルカリなどでも出品されているのです。
これはちょっと……興味あるな。
元々、僕はムーミンが好きなのです。特にスナフキンを愛しています。
原作本を読んでるわけでもないし、アニメを見ているわけでもないんですが、スナフキンの生き方というか、あの風貌とか、さすらい人の感じが好きなんです。
そこで、さっそく購入して感触を確かめてみることにしました。
その購入第一号がこれです。
スナフキンが好きでしたけど、安価なものでは気に入ったものがなかったので、デザインが好きなムーミンパパのこのマグカップにしました。
はじめてアラビアのムーミンマグカップを購入して、まず思ったのは、マグカップとしてのクオリティが非常に高いということです。
ずしっとくるしっかりした重さ。
取っ手を握ったときの、しっくりくる感じ。
薄くもなく厚すぎることもない縁。
表面は滑らかで、触っているだけでも心地いい。
もはやすべてにおいて高水準です。購入してはじめてわかりましたが、
「なるほど。こりゃファンがいるはずだなぁ」
と思いました。
以後、僕もこのムーミンマグカップのファンになってしまいました。もちろん、決してお安いものではありません。そう何個も購入することはできないです。ですが、このマグカップでコーヒーを飲むことが、いつしか僕の日々の楽しみになりました。
今日はムーミンのマグカップにしようかな?
いや、スナフキンにしようか…いやいや、ミィっていう手もあるな。
5つもあると、選ぶ楽しみがあります。
ちょうど1杯分が、執筆のときにも都合がいいです。
マグカップ1杯分を飲み終えたときには、だいたい1000字くらいは書いています。
そこで休憩を挟むのです。
執筆のお供としても、アラビアのムーミンマグカップは優秀なのですね。
こうして日々、マグカップに淹れたコーヒーとともに、僕は日常を過ごしています。
いつしか数万円するような、希少価値のあるものも購入してみたい気がしますが…そうでなくたって、ごく普通に流通しているものだって、使っていると愛着が湧き、かけがえのないものになります。
もしかしたらコレクションとは、そういうものかもしれませんね。
もしご支援がいただけたら感謝感激雨あられです。