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【雑記】漠然と朝を起きるのではなく、起きる目的があると人生は100倍楽しくなる

今回は私が何のために朝起きているのかをお話ししたいと思います。ここで言いたいのは生物学的なことではなく、何のために起業して事業を行っているのかを考え、辿っていくと、それが朝起きる理由になっていたからです。

責任があるから仕事は楽しくなる

思い返すと、私は二十歳そこそこまで朝きちんと起きることが非常に苦手でした。理由は明確で、詰め込むだけの勉強しかやらないつまらない学校に行きたくなかったし、生きるためだけのお金を稼ぐ仕事にも行きたくなかったからです。楽しくないのに毎日決まった時間に同じ場所に行くのは苦痛で仕方ありませんでした。

朝きちんと起きれるようになったのは仕事が楽しくなってきてからです。それも楽しいだけじゃなくて仕事に責任を持つようになってからだと思います。責任を持つということは自分で判断して自分が決断するということです。自分でコントロールができるから楽しいのであり、仕事を与えられてやっているのと自分で仕事をしているのでは、得られる知識や経験、未来の見え方がまったく異なります。

特に独立すると大変なこともよく起こりますが、それ以上に楽しさの方が大きく、仕事が楽しくなってからは月曜日という日を苦痛に感じることは一度もありません。平日も休日もどちらも楽しく、いつも明日を楽しみに生きています。

自分の手に残っているもの

今の日本において、将来に不安を感じている人は多いと思われます。それは若者だけでなく高齢者の中にもいて、私は世代の問題ではないと思っています。そして、これまでのところ不安を抱く人々は、将来の安心を得るためにお金をたくさん貯めたり、保険に入ることに注力してきてしまったと言えると思います。

なぜ不安なのでしょうか。それはおそらく、“将来を自分でコントロールできない”と感じているからだと私は思います。このような人々にとって定年退職後は年金受給まで収入源がなくなってしまうので生活をコントロールすることができません。その年金ですら確実に得られる保証はなく、コントローラーは国の手の中にあります。

お金だけではありません。食べる物やエネルギーも個人で確保できない人がほとんどです。健康ですら病院任せになってしまっていると言えます。つまり、色々なものを自分の手から手放してきてしまい、自分でコントロールできなくなってしまったから不安なのです。ですから世代は関係なく、自分でコントロールできるかできないかにあると私は思っています。

なぜ起業したのか

そのような中、新型コロナウイルスやウクライナ戦争などによって多くの人々が、お金だけがあれば人生を安心して元気で過ごせるというわけではないことに気づき始めました。病気にならないように健康で居続けることや生きがいを持つこと、良い人間関係をつくることもとても大切なのです。

そして何よりもまずは健康でいることが一番大事なのです。なぜなら、健康でいなければ何もできないからです。だから私は、誰もが病気や介護、お金のことなどで将来を悩むことなく、安心して元気で健康に暮らせる世の中に変えたいと考えています。そのために起業したのです。

ちなみにアンチエイジングの研究では、老化の原因を解明し、健康に過ごせる寿命を延ばすにはどうすればいいのかを探求しています。その結果、「老化は病であり、治療や予防ができる可能性がある」と考えられるようになってきました。これはものすごいことです。

私の父親は自身で会社を起こし、自分の手で人生をコントロールしてきた人です。しかしながら、お酒やタバコなどがとても好きで健康に関してはコントロールできなかったために、晩年は悔しい思いをしたかもしれません。そのような父親の姿を見てきたからなのかもしれませんが、私は自分の人生を最後まで自分でコントロールしたいと思っています。

高齢になったからといって誰かに面倒を見てもらったり、お世話されることを期待するなんて私には考えられません。そして、私と同じように考える人をサポートするために私は起業したのです。

どのようにやっているのか

私たちナースアンドクラフトがやりたいことは高齢者のお世話なんかではありません。人との伴走です。その人が自分で自分の人生をコントロールするためのサポートです。それは健康で居続けるためのサポートであり、よい人間関係をつくるためのサポートであり、生きがいをつくるためのサポートなんです。そして、あくまでも対等な人間関係としてのサポートです。

訪問看護でも私たちの中心にあるのは伴走であってお世話ではありません。うちに「高齢者のお世話をしたい」なんて言うスタッフは一人もいません。私たちがやりたいことは伴走。自分の持っている知識や技術を活かして、その人が安心して楽しく暮らせるように、その人の隣に立って一緒に歩むことをスタッフは望んでいます。

そのように伴走をしたいと考えているスタッフが、従来のようなストレスフルな働き方だと心に余裕がなくなってしまい、それだとビジョンが実現できないと思ったからこそ、パラレルワークの推奨やタイムマネジメントの廃止、週休3日制などを取り入れ、新しい働き方に変えたのです。

これはただ単に休みや自由な時間が増えて楽になるという話ではなく、ビジョンを実現するための日々の仕事へのコミットメントを高めるためです。心に余裕があるから利用者さんやご家族、お客様、住民の皆さん、地域のこと、仕事の効率化・合理化、売上を上げるための施策、無駄な経費の削減などを一生懸命に考えて行動することができます。

なにをしているのか

2020年1月からとびしま地域で訪問看護事業を始めてきたのと同時に、ウェルビーイングサービス「StartWell」を開発してきました。このサービスでは健康寿命の延伸だけでなく、生きがいの創出にも焦点を当てています。この5月から本格的にサービスがスタートします。このサービスはBtoBとしての展開も試みているところで、私たちと同じ価値観を持っていただける企業様にぜひ導入していただきたいと強く願っています。

これ以外にはクラフト事業もやります。高齢になるとできることが減ってきてしまいますが、これは我々スタッフと共に3Dプリンターで自助具を作ることで逆にできることを増やそうという取り組みです。

さらに看護学生の実習受け入れも行っていますし、先月は私たちのビジョンへの共感者を増やすためのツーリズム事業も始まりましたし、スタッフが開催している毎月の健康教室や年に一度の活動報告会も、回を重ねるごとに参加していただける方々が増えています。

私がやる理由

何度も言うように、私が実現したいことは高齢になっても誰もが安心して元気で暮らせる世の中で、「100年生きたら、おもしろかった」と誰もが言える世界です。自分で自分の人生をコントロールできなければ「おもしろかった」とは言えません。だから、自分で自分の人生をコントロールするおもしろさを知っている私がやるのです。

私が毎朝起きている理由は理想を実現するためです。その世界の実現が少しずつ実感できるから毎日が楽しく、朝が楽しみで起きるのです。しかし、いつかは目覚めない朝が来てしまいます。それは突然かもしれません。だから、目覚めない朝が来てしまう前に、“今”、“すぐに”、やるのです。先延ばしにする理由は一つもありません。

今、私たちナースアンドクラフトの夢を信じてくれる人たちが少しずつ増えています。とびしま海道が夢のような場所になりつつあるのです。もし私たちの活動に興味があれば、ぜひ一度大崎下島に来てください。スタッフ一同心よりお待ちしております。


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