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【ファイナルで幻ポロ必須!?】第19回ショパン国際ピアノコンクールの課題曲&ルールまとめ(2025年10月開催)

公式HPにて、先日アナウンスされていたので、さっそくまとめてみました!!

公式HPに参加要項が載っています。
https://storage.nifc.pl/web_files/_plik/file_manager/files/650609_Rules_of_the_Competition_13.03.24_last_word.pdf

前回第18回の振り返り

コロナの影響で1年延期となり、2021年に開催されたことは、記憶に新しいですよね。

日本から参加したピアニストのうち、セミファイナリストに名を連ねたのは、次の5名(敬称略)。


反田恭平
小林愛実
角野隼人
進藤実優
古海行子


小林さんは、第17回のリベンジを果たされ第4位。反田さんは日本人として過去最高の2位に輝くなど、個人的には熱狂していた日々だったと記憶しています。そして、気づけば、反田さんと小林さんは結婚され、昨年、子どもまで生まれたことを考えると、時が経つのは早いですね。

ということで、本編いきますー

参加資格


  • 1995年から2009年に生まれた人

  • プロレベルのピアニスト

  • 予備予選を通過した人

  • 以下の国際コンクール入賞者(1位または2位)は予備予選は免除

・2021 年ブリュッセル・エリザベート王妃国際音楽コンクール
・2022年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール
・2024年浜松国際ピアノコンクール
・リーズ国際ピアノコンクール(2024年版) など

2022年ヴァン・クライバーンを制したイム・ユンチャンが、はたしてショパンコンクールにも参戦してくるのか、気になりますね👀

優勝したときの演奏で、特にすごかったラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を貼っておきます♪

https://www.youtube.com/watch?v=DPJL488cfRw

日程

もちろん、今回もポーランドのワルシャワで開催されます!

予備戦: 2025年4月23日から5月4日

第1ラウンド: 10月3日から7日
第2ラウンド: 10月9日から12日
第3ラウンド: 10月14日から16日
ショパン没後176年記念式典: 10月17日
ファイナル: 10月18日から20日
受賞者コンサート: 10月21日から23日

こちらは、例年通りですね。

予備予選

おおよそ、例年通りという所です。

1stステージ

エチュードやノクターンのラインナップは従来通りという所ですが、注目すべきはワルツが必須になっている点。しかも、3曲(1番・2番・5番)の中から1つだけ選ぶというのは新しいルールですね。

8割くらいの人は2番 or 5番を選択してくると予想します。もともと、1番はショパコンで演奏される機会は少ないですし、いわゆる「聞かせる」演奏するためには、相当な解釈と表現力が必要かなって思ってます。

そんな中、前回の角野さんのワルツ1番は、とても印象的でした!3拍子のメロディーが心地よく、1つひとつ音がキラキラしていて、1番の演奏の中では世界最高レベルだったと思ってます。せっかくなので、開始位置をワルツ1番にした動画を貼っておきます♪



2ndステージ

今回の課題曲を見て、一番「ビックリ!したのは、第2ステージでした( ゚Д゚)そうです、2010年の第16回以来(私の記憶による)、プレリュード必須になりました!グループ指定での選曲になっているのも、当時と同じですね。

あとは、ポロネーズ1曲だけが必須なので、それなりに自由な演奏時間があると思われます。この残りの時間でどんな曲を選ぶのか、ピアニストの指向性が垣間見えるでしょう。第17回(2015年)の第2ステージで、チョ・ソンジンが、ソナタ2番をプログラムに入れてきた時に、「お!」ってビックリした記憶がありますが、そのようなサプライズはあるのでしょうか!?

そして、よーく要項を見てみると、「the full Op.28 is allowed」とあります。ということで、プレリュード24曲すべてを通しで弾くのもOKのようです。24曲全部を弾く人は、どれくらい出てくるのか注目ポイントになりそうです!

3rdステージ

ソナタ2番 or 3番とマズルカという、王道の第3ステージとなってます。ファイナルに向けて、個性豊かなプログラムが見られることに期待したいですね!


ファイナル

遂に、きました!!!

幻想ポロネーズが必須です!!!

第16回(2010年)も必須でしたが、この時は第3ステージで必須でした。

演奏順はどうなるのか!?

オーケストラの人たちは待機した状態で弾くのか??

気になる点が多すぎます(≧▽≦)

賞金と特別賞

ザックリと、現在(2024年3月20日)のレートで換算すると、1位になったら約9,866,970円の賞金を獲得できるそうです。M1チャンピオンと近い金額ですね。

第1位: 60000ユーロと金メダル
第2位: 40000ユーロと銀メダル
第3位: 35000ユーロと銅メダル
第4位: 30000ユーロ
第5位: 25000ユーロ
第6位: 20000ユーロ
特別賞: 協奏曲、マズルカ、ポロネーズ、ソナタ、バラードの最優秀演奏賞など。

スタインウェイ(Steinway)とファツィオリ(Fazioli)の戦いはいかに!?


前回の第18回で優勝したBruce Xiaoyu Liuが、全ラウンドをFazioliで演奏したことは、ショパコンの歴史上の事件だったと言っても過言ではないと思ってます。

やはり、優勝した人が弾いていたピアノというのは、ピアノメーカーにとって最高の名誉だそうです。

このようにピアノメーカーの間で、また別の争いがあるというのも、コンクールの見どころの一つですよね。

再び、スタインウェイが奪還するのか、注目されたい。

藤田真央さんと亀井聖矢さんは出場するのか!?


日本人としては、この二人が出場するのか否かという点は、最大の関心事の1つであるはず!?

藤田さんは、2019年の第16回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門にて第2位になったので、前回のショパコンは予選免除の資格を持ってました。

情熱大陸に出演した際に語ってましたが、気づいたら申込期限を過ぎていたからショパコンに出られなかったそうです(笑)

出場すれば、間違いなく上位に食い込むのではと思っています。

そして、2022年のロン=ティボー国際コンクールで優勝した亀井さんにも注目したい!!!個人的に、彼の演奏はいわゆる正統派であるので、コンクール向きだと思ってます。

藤田さん同様に、出場すれば入賞争いに加わってくると予想しますー


以上です!
現時点で書ける内容をざっと書いてみましたー

今から、2025年10月が楽しみですね♪


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