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他人と比べてしまった時に気をつけたいこと 〜劣等感の扱い方〜


クリティカルシンキングの授業中

「人より出来ていないことを実感して落ち込みました」
「他のみんなは出来ているに自分だけついていけてない気がします」

グ○ービスの授業では、
同じクラスの受講生同士が交流できるSNSがあるのですが、
そこに上がる投稿に他の人と比べてしまうという投稿が上がり、
授業でも「人と比べても意味ないことを理解しろ」と
先生から喝を入れられました。

そんな、劣等感について、アドラーの考えをまとめてみました。

劣等感の分解

授業での発言が全然できなくて、あの人はすごいけど、自分は・・・・
あのチームは的確なこと言っているのに、うちのチームは全然・・・
課題が難しすぎてついていけない、みんなはできているのに・・・・

クラスのみんな少なからずそう思ってるんだろうなと思います。
私もそう思いますから!

授業中、課題に取り組んでいるとき、
ディスカッションを通じて、誰しも感じているだろう劣等感。
アドラー心理学ではこの劣等感を3つに”分解”して考えます。

<劣等感の分解>
1.劣等性
 自分が劣っている事実
2.劣等感
 自分が劣っていると認識している状態
3.劣等感コンプレックス
 劣等感に対して主観で自分はダメだと感じている状態

劣等感は健全です

同じ人間ではないので、得意なところ、苦手なところがみんなあります。
1の劣等性があることや、そのことで2の劣等感を感じることには何の問題もないとアドラーは考えます。

では、劣等感を感じる時って、どんなときでしょうか。

「あの人みたいに授業でキリッとした発言できないなぁ」といった、
他人と比較するときもある一方で、
「全然、思ったように課題ができない!自分ってダメだなぁ」といった、
理想の自分とのギャップを感じているときもあります。

こうした思いが出てくるのは、
「人は、誰しも向上したい、理想の状態に近づきたいという思い、
 それを追求しようという本能的な欲求が備わっている」からです。

だから、他者や自分自身と比べて劣等感を感じていても、
それは「今の状況をもっと理想の方向に持っていきたい」ともがき求める心の声であって、
劣等感をバネにして「もっと頑張るぞ!」と思い行動ができれば、
人と比べていても全然O Kなんです。

劣等感をできない理由にしていないか?

一方で、この劣等感に対して自分の主観が入る、
3の劣等感コンプレックスの状態になっているとしたら注意が必要だとアドラーは言います。

劣等感を感じたとき、こんなことを考えたことはないでしょうか?

「どうせ自分はみんなより頭が悪いから・・・」
「頑張ったところで自分には無理・・・」
「あの人たちみたいに、自分はなれないのだから頑張っても仕方ない」

少なからず、私もそういうモードに入った時がありました。

でも、この状態って、劣等感を理由にして、
「向き合わなくてはならない課題から逃げている状態」なんです。

「人より出来ていないと劣等感を感じること」と
「いい結果を出すこと」の間には因果関係は存在しません。

つまり、”現実的な努力”によって、
誰しも理想の状態に少しづつでも近づけるという事実があるのに、
それを受け入れられず、一歩を踏み出す勇気をくじかれた状態と言えます。

この勇気くじきの状態になっていたら、
これは「克服すべき課題」だよとアドラーはいいます。

3のモードに入ってしまったら、2の健全な状態に戻りましょう!

劣等感コンプレックスから抜け出す一例

もし、そんなこと言われてもね、おい!という方がいれば、
どうやって克服するか。あくまで一例です。

  1. そう思っちゃう自分に気づき、認めてあげる!
    「どうせ自分は皆んなより頭が悪いから・・・」と思う自分がいたら、
    それに気づき「そう思っちゃうよね〜、オッケー、オッケー」と自分自身を認めてあげること。

2.そう思っちゃった瞬間をありありと思い出す。
 そう思っちゃったその瞬間をありありと思い出して、
 その何が嫌だったか、気になったのか思い返してみる。

3.本当はどうなっていたかったのか妄想する
 嫌だったこと、気になったことの代わりに
 どうなっていたかったのか妄想して、
 その妄想の中での理想の状態を考えてみる。

4.理想の状態にあるためのベビーステップを考える。
 妄想した理想の状態近づくために、
 明日からできる簡単な一歩を考えること。

まとめ

劣等感を持つことは誰しもが持っている理想の状態になるための心の声であって、健全なこと。ただし、それを言い訳にできない理由、しない理由を探しているのであれば、それは自分の課題に向き合えていない状態です。

逃げずに向き合え!アドラーって結構スパルタなんですよね。笑

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