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2文字でアクセントを考える

中国語の発音には四声があると学びます。媽媽罵馬嗎?などと勉強しますね。これを正しく使い分けないと意味が正しく伝わりません。実際にそういう現場によく出くわします。
ここでは、この四声をより具体的にマスターする方法として漢字2文字で組み合わせて発音することを提案します。

中国語の四声

中国語の四声は下図のように教わります。いわく、一声は高いままで、二声は低いところから高く、三声は低く抑え気味に、四声は高いところから低く。そして高さのレベルについて図のような指示があります。
大体どこの教科書にもこのような声調についての説明があります。しかし実際の会話でこの声調について曖昧になり、伝えたい言葉が正確に伝わらないことが多いわけです。


日本語の高低アクセント

ここで、少し視点を変えて日本語のアクセントを考えてみます。日本語のアクセントは高低の違いを重視しています。高いところから低いところへ、低いところへ、また高いままで、低いままで。これを言葉の語彙の中で覚えます。例えば"ありがとう"という言葉は、標準語では"低高低低低"となります。文字一つに対して声調があるわけではなく、一つのヴォキャブラリーとしてアクセントが定まっているわけです。

この考えを敷衍して、中国語の発音も一文字ではなく、少なくとも漢字2文字の熟語を単位として覚える方が実践的なのではないかと考えています。漢字一文字ではなく、二文字のアクセントで覚えるわけです。

中国語をニ文字のリズムで覚える

熟語で覚えるアクセント

上は前段に四声、後段には四声に軽声を加えて5つという組み合わせを考えています。そうすると都合4×5=20のパターンを考えることができます。このうち三声と三声の組み合わせの場合、前段の三声は二声に変わるというルールがありますので、最終的には19種類のパターンになります。
上のヴォキャブラリーは仮に思いついた初級の単語ですが、これらのアクセントを正確に覚えておけば、新しい言葉が出てきたときに、このうちどのアクセントだろうと確かめて発音すれば、四声の間違いを防ぐことができます。
例えば全く初めて発音する地名などが出てきたときに、頭の中で前後の四声を確認して、どのアクセントになるか確かめてから発声するということをしています。

また、この時の正しい四声の組み合わせは、ごく単純に考えて日本語の高低アクセントでも大差ないと思います。上の表で3段目に記した高低のアクセントに沿って発音すれば、大体において正確な発音になります。
広東語や閩南語はアクセントが九声とか八声とかあると言われています。そうなると高低だけのアクセントでは処理しきれませんが、中国の標準語は四声しかないので、高低アクセントで十分表現できます。

三文字以上の場合は、この二文字の高低アクセントを正しく発音できれば、応用しやすいと思います。


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