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気になるスタートアップ5選 vol.11 :: #AI #人材仲介 #代替肉 #ヘリコプターシェア #旅行 #需要予測



✔︎ AI旅行提案サービス「AVA Travel」
✔︎ フリーランス人材仲介「キャリーミー」
✔︎ 代替肉冷凍食品「Alpha Foods」
✔︎ ヘリコプターシェア「AirX」
✔︎ AI需要予測「Celect」

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#AI #旅行

大きな市場があり、ディスラプトする余地が残るジャンルとして、旅行カテゴリーはスタートアップや投資家にとって、まだまだ魅力的な開拓先のようだ。
AVA Intelligenceは2018年10月の設立。ユーザーデータをもとに、それぞれに合った選択肢や情報を提供するアバターAIを開発するスタートアップだ。今回リリースされたAVA Travelは、ユーザーの性格や旅行に関する条件をもとに、AIが適した旅行先を提案。旅行先情報の閲覧・保存から、航空券・ホテル検索までを1プロダクトでまかなえるサービスである。
「予約サイトではサイトによって値段などが違い、情報の非対称性が大きい。また、それを解決するために価格比較サイトなどでよく使われている『メタサーチ』の手法では情報量が多くなりすぎて、逆にユーザーの選択が不自由になるという点に課題を感じた」
AVA Travelでは、メタサーチによって旅行予約サイトや旅行情報サイトなど、複数サイトにある多くの情報を自動収集しながら、AIにより各ユーザーに合った情報だけを判断して提供。情報の非対称性は解消しつつ、自分に合った情報に絞って提案してくれる。

インターネットによる情報大爆発時代において、選択肢は広がったが、選択肢が広がりすぎて選ぶ手間が大きくなった。人間というのは我儘な生き物で、選択肢が少なければもっと選択肢が欲しくなり、選択肢が多すぎれば選べないという。

AIは人間の決断を後押しするサポーターとしては優秀だ。人間の趣味嗜好を理解した上で足りない選択肢を提示し、多すぎる選択肢を省くことができる。人間にはセレンディピティも重要で、趣味嗜好からあえて外れた情報も提示できればバッチリだ。

AIが人間の職業ととってかわる世の中を危惧する声もまだ根強いが、それよりも人間の情報処理能力を格段に向上させてくれる「拡張器」と捉えた方が、よりクリエイティビティが発揮され、より良い世の中を目指せるはずだ。

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#フリーランス #人材紹介 #HR

キャリーミーはフリーランスの専門人材を紹介する人材サービス。マーケティングや広報などの専門スキルを持ちながら子育て中で正社員として働くことが難しい人や会社を設立したばかりの起業家などと、専門知識を持つ外部人材を活用したい企業をつなぐ。

SNS(交流サイト)でのマーケティングや専門営業といった高度な知識が必要な人材は採用競争が激しく、正社員として採用することが難しい。

キャリーミーのサービスは顧客企業がフリーランスの人材を必要な時だけ活用することを可能にして、事業を円滑に進められるようにする。

フリーランスの仕事紹介サービスがかなり乱立している。猫も杓子もで、レッドオーシャン状態だ。ここまでくると、フリーランス側にとっては、どのサービスに登録しても一緒で、だったら全てのサービスに登録してあとは案件が紹介されるのを待てばいい。

プロフェッショナルがプロフェッショナルであればあるほど、組織に所属する理由のない時代になった。独自性が強くオリジナリティの価値を提供できればできるほど、選択権を持つことができ、それが報酬を自分で決められ、働き方の自由度を高めることができる。

しかし、そのプロフェッショナルのインサイトやUXに即した仕事紹介サービスは、見る限りないようにみえる。そこをしっかり追求しきらねば、レッドオーシャンで価格競争になり、誰も幸せにならないサービスになってしまうことを懸念する市況感だ。

ペルソナを限定することで、対象とするマーケットは小さくなるが、濃いコミュニケーションが出来る。それによって必然的にエンゲージメントを高めることができる。スタートアップの最初の起点としては正しい選択だ。

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#代替肉 #冷凍食品

「Alpha Foods(アルファ・フーズ)」は、植物由来のタンパク質を原料とした代替肉を用い、ピザやブリトー、ナゲットなどの冷凍食品を開発・製造するスタートアップ企業である。

「Beyond Meat」や「Impossible Burger」といった代替肉の主力ブランドでは、ハンバーガー用パティやタコミートなどのチルド食品を取り扱っているのに対し、「Alpha Foods」は冷凍食品に特化しているのが特徴だ。

ハンバーガー用パティやタコミートのほか、ピザ、ブリトー、ポットパイ、ナゲットなど、代替肉を使った冷凍食品を幅広く展開。

現在、大手スーパーマーケットチェーンのウォルマート(Walmart)やクローガー(Kroger)をはじめ、米国内の6000店舗以上で販売されている。

「代替肉」というのはあくまで「機能」だ。それそのものはソリューションにはならない。

顧客のペインを理解し、ジョブを理解し、そのUXにあったソリューションを提供する。その為には「機能」をインテグレートしなければならない。

「冷凍食品」は「代替肉」をインテグレートした結果としては、1つの最適解だ。

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#ヘリコプター #シェアリング

同社は、貸し切りヘリコプターをネットでオーダーできる「AIROS」、ヘリコプターの遊覧プランを予約できる「AIROS Skyview」、ヘリコプターの座席を1席ずつ予約できるシェアリングサービス「CodeShare」などのサービスを手がけている2015年2月設立のスタートアップ。使用頻度が低いヘリコプターや軽飛行機などの小型航空機を、シェアリングや時間貸しにより有効活用し、主に中距離(50km〜500km)の空移動の低価格化を実現する。

ローンができて住宅という高級なものを庶民が手に出来るようになったように、シェアリングは所有という概念を捨て去ることでこれまで手にすることができなかったものを手にすることができるようになる。

「シェアリング」という概念の発見と、その概念に基づくサービス、それによって成立した新たな経済は、人類社会の新たな進歩だ。

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#AI #需要予測 #購買予測

ボストンの他の有望なスタートアップと同様、Celectの技術はMITから生まれた。共同創設者はどちらもMITの元教授だ。このスタートアップの技術は、構造化されている/されていない大量の販売データが与えられ、データの洞察を提供することに焦点を当てている。このような洞察により、小売業者は在庫整理の対費用効果に関する分析が得られる。
NikeでCOOを務めるEric Sprunk(エリック・スプランク)氏は、「私達の製品への需要が高まるにつれ、洞察力を重視し、データを最適化し、消費者の行動に非常に集中しなければならない。このようにして、我々は顧客によりパーソナルなサービスを提供する」との声明を出している。

購買履歴に基づくレコメンドは、過去の延長線上の購買予測しかできない。テントを検索した顧客に、テントはレコメンドできるが、購入後もテントをレコメンドし続ける。今のレコメンドエンジンの大半は、未来が予測できないのだ。

膨大な購買とそれ以外も含めた顧客の行動を、AIにかければ未来の予測精度をあげられる可能性は十二分にある。取得したデータを高次元化し、そこに時系列が含まれさえすれば、未来を近似により導き出すことができる。

未来をレコメンドすることができれば、パーソナライズドが完全に実現する世界は成立させ得る。

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