見出し画像

「昨日の当たり前」が「明日の当たり前」とは限らない

時代の流れの速さと、変わりゆく「当たり前」

時代の流れは予想を超える速度で進行している。技術革新、社会情勢・国際情勢の変動、ムーブメント、そして顧客行動の変化。ボクらを取り巻く世界は目まぐるしいスピードで変わっていく。そして企業や個人が持っている「当たり前」の概念を一夜にして塗り替えていく。この変化の速度は年々増している。誰もが感じることのできるほどに。

現状維持は約束された沈没

「昨日の当たり前」に囚われたままの思考や行動は、企業や個人を停滞させ、最終的には沈没へと導く。たとえ過去のビジネスモデルや戦略が成功を収めたとしても、それはあくまで過去の話だ。いかに「昨日の当たり前」で栄華を誇ったとしても、そこで安寧と胡座をかいてはいけない。「現状維持は約束された沈没」だ。

ネガティブなシナリオの重要性

多くの人がネガティブなシナリオを考えることを避ける傾向がある。しかし、これからの時代を生き抜くためには、ネガティブなシナリオを受け入れ、それに基づいて行動を起こすことが重要だ。ネガティブなシナリオを考えることで、自らの強みや提供価値を客観的に見直すきっかけとなり、企業や個人の存在意義やパーパスを再定義する機会を得られる。

ポジティブなシナリオの描写

ネガティブなシナリオを理解した上で次に考えるべきは、それに対抗するポジティブなシナリオの創出だ。未来における最も理想的な状態として目指すべきビジョンを描くことを意味する。ビジョンを明確に提示することは、その実現のための行動計画や戦略を明確にする材料となる。

絶え間ない思考実験と行動の繰り返し

これらのシナリオを基に絶えず思考実験を行い、その結果をもとに仮説検証という行動を起こし続けることが求められる。時代の変化に対応するためには、立ち止まることなく、絶え間なく新しい挑戦を繰り返していく姿勢が必要だ。その姿勢を持つことでのみ企業や個人は「約束された沈没」を免れ、新たな成長の道を切り開くことができる。


お薦めコラム

最新コラム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?