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こども映画教室について

先日、こども映画教室を呉にて開催しました。
参加費が一万円と高いと思われているかもしれませんが、僕はギャラないです。二日間ボランティアで動きました。
僕以外もほとんどがボランティアです。
そこをまずご理解ください。
呉観光協会さんはマイナスです。
この事実を前提にお話できたらと思います。
だから、不手際許せとかそんなことはないです。

最初

まずは、こども映画教室をしてこどもにとって良かったこと
成長につながったにではないかと思うことをあげます。

①こどもの主体性・自主性が育まれる
私が行うこども映画教室は基本的にはほとんど口を出しません。
とくに、映画作りに関しては。。。
もちろん最初に仲良くなるためのゲームは主導でやります。
このゲームはお芝居をする前の簡単なコミニュケーション作りで
私の俳優へのワークショップでもよくやるものです。
ここでこどもたちになんとなく仲良くなってもらいます。

その後、チーム分けをします。
今回は7人1チームで2チームつくりました。

そのあとは、お話づくりです。それぞれこどもたちがどんなお話がいいか意見を出し合い、チーム内の年長者がまとめていきます。
これが結構時間かかる。お話ができたら撮影。
こどもなので17時には終了するので、ちょこっとしか撮れません。

ちなみに、今回は2チームとも殺人事件を解決するものでした。。。
コナンとかスパイファミリーとかって話がよく出ていたので
映画=その印象でそうなったのかもしれません。
役も子供達で決めます。それぞれやりたいことがあるので
話し合って誰が犯人とか、誰が警察になるとか決めていきます。
こどもたちに多少のアドバイスや、グチャグチャした時には介入しますが
基本的にこどもが決めていきます。
こうすることで、自分たちでやったという認識が生まれます。
ここで大切なのは、自主性と主体性です。
主体性とは、自らの意志や判断に基づいて、自らの責任のもとで行動することを言います。
自主性とは、ある程度決められていることを自ら率先して行う態度や性質のことを指します。 やるべきことを決定するのが自分であるか、他者であるかが両者の明確な違いです。
この二つを実践し、経験することがこども映画教室では求められるものなのです。そして、それはこどもの年齢に合わせた最大限を必要とされます。
ここが一番大切なのではと思うのです。

②撮影、お芝居、監督などさまざまな役割が全員にある
これは初めての挑戦を全員が体験することに意味があると思います。
それぞれの子どもが、一つ一つのシーンに求められることがある。
それは、こどもに責任感が求められます。
しかも、保護者が全くいないところで。。
これは多大なプレッシャーもあると思います。と、私は考えていましたが、
こどもは、単純にそれぞれの役割も楽しんでいました。

撮影の様子

③映画館での上映
最後は、完成を皆で映画館で鑑賞します。いわゆるお披露目会。ここには親や一般の方も参加します。
これはいわゆる成功体験です。自分たちが一生懸命したことが、最後形となり、拍手で受けいられる。こういう体験が重ねられることは、こどもの成長にとって必要ことだと思います。

いいことづくめに見えますが、懸念事項・反省点もたくさん。


まずは、親御さんの介入です。個人的には、最後の上映も子供達だけ
前に座ってもらってみた方が良かったなと思います。
こどもはやはり親の目を気にするので、さっきまで元気だった子が親の横に来た途端おとなしくなっているのをみました。
最後まで、親から離してあげるべきでした。


お金問題。決して参加費は安くありませんが、実際、観光協会の負担。
私を含め、多くがボランティアです。
これは続けていく上ではかなりの問題だと思います。
補助金など行政の助けが必要だと思いました。
それくらいとってもいいイベントだと思うのです。。。
自分がやっといてどうかとも思いますが、私以外が講師であっても同じ意見です。特に、専門スタッフがもっと増やせるともっと学びが多かったと思います。撮影部、録音部、照明部など。。。
最後のできあがりの質も上げられますし。。。


カリキュラムというかスケジュールについても、
もっとこどもたちに経験してもらうなら三日間が一番いいなと思っています。編集は時間がたりないので大人が主導になってしまいました。
そこに対してどうだったんだろうと思うことがあります。
迷っている部分で言うと、脚本作りについて。最後上映するのであれば
もう少しアドバイスした方がよかったかなと。。シーンの追加なり。。
そうすれば市民の方が見ても楽しめる作品作りができたのではないかと思ったりしました。

編集の様子

今回、こども映画教室をするにあたり、ネット上のたくさんの記事や
本を読みました。なかでも、諏訪監督のお話されていることがかなりの影響を与えてくれました。とてもいい本です。
ここから買っても僕には一銭も入らないですが、とってもいい本です。

ということで、こども映画教室。ほんとよかったです。
私自身もかなり学びになりました。
また来年できたらいいですね。


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