のどかな田舎道で農作業をしている人に声をかけたら怒られた件

「こんにちは~、おとうさん」
「・・・・?」
「なにされてるんですか~?」
「なにって?・・・農作業」
「ははっ、いい天気ですね~」
「なんだアンタ?」
「いや、通りがかった方にお声がけさせていただいてるんです」
「ああ、所さんのダーツのやつか?」
「いえ、ちがいます」
「・・・・・。なんかテレビのあれか?」
「いえ、ちがいます。純粋に東京から来たので、地元の方に話聞いてみたいなと」
「聞いてどうするんだ?」
「いや、こういった環境で生活されている方とのふれあいを・・・」
「バカにしてんのか?おまえ」
「いえいえいえ、違うんですよおとうさん」
「てめえ、俺のおとうさんじゃねえだろ?」
「はい、ちがいます。ちがうんですけど、こう地元の方とのあったかい交流みたいなものをしたくてですね・・・」
「うるせえテメエ、ガタガタ言ってっとその首鎌で叩き斬るぞ?」
「いえ、おとうさん、ちょっと・・・」
「そのおとうさんってのやめろ、このクソが」
「はい、すみません」
「ちょっと、車から降りろコラ、な?」
「いや、そんなに話すつもりは」
「なんだ?じゃあなんで話しかけたんだ?」
「地域住民との交流を通してですね、都会にない人間のあたたかさに触れたかったというか・・・で、あわよくば泊めてもらえたらと」
「は?なんで初対面のオマエを家にいれなきゃなんねーんだよ、バカかおまえ」
「そうですよね」
「そうですよねじゃねえよテメエ。最近たまに来るんだオマエみたいなやつが田舎もん冷やかしによぉ」
「いや、ぼくは・・・ちょっとおとうさん!待ってください!やめて!」
「うるせえテメエ!おとうさんじゃねーよ!」