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子どもの虐待について…どうすれば児童虐待が減るのか、前向きに考えてみた

こんにちは!今回のテーマは「児童虐待」についてです。

児童虐待についての実情や意識が広まることにより、児童虐待が減少することを願って今記事をあげていきたいと思います。

冒頭に貼り付けたツイートは、先日起きた児童虐待の結果、4歳の女の子が亡くなってしまった悲惨な事件のニュース記事です。

なぜ子どもを虐待するのか?社会的要因、家族背景を考える

児童虐待の報告件数は、年間20万件以上で、また年々増加傾向にあります。その社会的な要因を考えていきたいと思います。

離婚率の上昇と母子家庭による貧困化

考えられる社会的要因として、家族の養育機能の低下が考えられます。
養育機能低下を示唆する社会統計指標として、以下の項目が挙げられます。

  • 妊娠先行結婚の増加とその離婚率の高さ

  • 10代の母親の出産数の微増傾向

  • 全般的な離婚率の上昇

  • 若い母親と幼児からなる若年母子家庭の増加

  • 母子家庭の貧困率の高さ  *インターネットより引用

2003年の日本の離婚率は、3組に1組が離婚するという離婚率30%の数値でしたが、2019年8月時点に厚生労働省が発表した日本の離婚率は約38.3%で、約4組に1組は離婚をするというデータがあります。

離婚率の上昇と、母子家庭による貧困率の高さから、家族の子ども養育機能の低下が深刻化し、それが虐待の増加につながっていると考えられます。

離婚率の高さがそもそもの原因…?

厚生労働省が発表している「令和元年(2019)人口動態統計の年間推計」によると、令和元年の離婚件数は21万組と推計されています。

ちなみに婚姻件数の推計は58万3,000組で、離婚件数との数を比べると、婚姻件数の数字に対して離婚件数が3割以上の割合で存在していることがわかります。

「3組に1組は離婚する」とよく耳にしますが、3割以上の離婚件数の数字が根拠となり、世間で広まったようです。

離婚の理由、原因は…?

こちらは、平成30年度の司法統計からの引用で、女性側の離婚理由の統計です。

  • 1位:性格が合わない

  • 2位:生活費を渡さない

  • 3位:精神的に虐待する

  • 4位:暴力を振るう

  • 5位:異性関係

  • 6位:浪費する

  • 7位:家庭を捨てて省みない

  • 8位:性的不調和

  • 9位:家族親族と折り合いが悪い

  • 10位:酒を飲み過ぎる

ちなみに男性側の離婚理由の1位も、女性側と一緒で
「性格が合わない」でした。

「性格が合わない」から、離婚…

妊娠が先行しての比較的若い年齢で結婚した場合、お互いの事を良く知らないで結婚し、子育てという大仕事を夫婦でこなしていかないといけません。

また、女性の場合、出産を経験し、ホルモンバランスの変化から、当然ですが子どもの生活を最優先するようになります。まず、男性側がこのことをよく理解しないといけません。

核家族化した今の日本では、近くに両親や頼れる親族がいないで夫婦のみで子育てをしている家庭も珍しくはありません。

夫婦間の気持ちのすれ違いや、慣れない子育てのストレスなどが蓄積して、結果、「離婚」にいたるケースは確かに多いです。

冒頭ツイートの事件ケースで考える、虐待の予防と対策

児童虐待のケースでは実際に虐待した人の割合は「本人の実母」
最も高く、2019年度の統計では約48%でした。
次に多いのが「本人の実父」で41%です。

つまり、実の両親のよる虐待が全体の90%近くを占めています。
しかし、これらの統計は児童相談所での報告データ数の統計で、
実際に事件化した場合のデータとは異なります。

警察が関わり、刑法や児童福祉法などの違反が認定された虐待の統計もあります。

虐待に関わる犯罪で検挙された人数は2019年に2024人でした。そのうち、実父や養父・継父などの「父親等」は72%を占めます。
一方の「母親等」は29%で、犯罪で検挙された数では父親等が母親等の2.5倍あることになります。

さらに詳しく見ていくと、男性の場合、加害者となるのは実父が63%で、
養父や継父、母親の内縁の夫などが37%となっています。
ちなみに、検挙された虐待の8割近くが「傷害」および「暴行」ですが、その71%を男性が占めています。

内縁の夫による児童虐待

内縁の妻や内縁の夫とは、役所に婚姻届を出さないまま、通常の夫婦と同じように生活をしているパートナーのことです。

過去の記事にも書きましたが、実際に事件化した例をみると、この内縁の夫による児童虐待の確率が非常に高いです。

また、内縁の夫による児童虐待は身体的虐待が多いのも特徴で、その結果、
死亡事件などの最悪の結果となる場合があります。

冒頭ツイートの事件記事と照らし合わせる

この事件の容疑者も、同居はしていなかったようですが、
いわゆる母親の彼氏に当たります。

この親子と容疑者の間にどのような関係性があったのかはわかりませんが、事実だけを見るならば、母親の彼氏が子供を暴行して、結果、子供は亡くなっています。

この事件ですが、実は事件が起きる前月に容疑者は虐待の疑惑で児童相談所に通報されていました。

しかし、児童相談所が聞き取りの調査を行うも、虐待の確認は出来なかったとのことです。その1か月後にこの幼女は虐待により亡くなっています。

児童相談所につなぐも、失われる命

児童相談所を非難するわけではないですが、児童相談所が介入しているにもかかわらず、虐待が続けられて子供が亡くなるケースが実際多いです。

現実的に、子供たちを守るにはどのような制度が必要なのか考えます。

こちらのツイートにあるように、児童虐待に特化した専門機関の設立や、
親権規定の見直しなどが必要に思えます。

結果的に児童相談所を介入していても、虐待による死亡事件が減らないのであれば、やはり行政側の改善策が必要です。

189を広めて、子どもの命を救う

行政サイドの改善策を期待しても、現実に至るかはわかりません。
また、改善策を期待して待っている間にも、児童虐待で命を落とす
子どもがいます。

「189」は児童相談所の児童虐待対応専用の番号で、全国共通です。
2015年に誕生し、24時間体制で、匿名での報告相談も可能です。現在は通話料も無料となっています。

今の段階で、最も現実的な児童虐待の予防対策は、情報の拡散だと思います。

「189」を知らない方もいると思うので、虐待の可能性が感じられたら「189」に電話して、相談するだけでも、結果的に子どもの命を救うことが出来るかもしれません。
僕も、もし児童虐待の可能性を感じる出来事に関わったら迷わず「189」に電話します。

おわりに

児童虐待を前提で記事を書いたので、少し気持ちが偏りすぎた部分があったかと思います。一番いいのは、親子そろって仲が良いことです。

母親も、父親も、、子育てが大変、仕事が大変、自身のおかれている立場や社会的環境、色んなことが大変。。でも、子供には関係ありません。

今はつらくても、時が過ぎれば変化する可能性はいくらでもあります。
子どもを中心としたライフワークに気持ちを切り替えれば、おのずと離婚率も、虐待の件数も減るんじゃないかなと、個人的には思います。

今日も最後まで見てくださりありがとうございました。










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