石垣島、ソロ活は楽しく暮れてゆき 3
石垣島旅行、2日めは、石垣港からフェリーで竹富島へ行きました。
お天気は薄曇り。でも、暖かい。
この旅につれていった、ぴょんこ。
わたしが通っている福祉事業所のクリスマス会でもらったもの。頭を押すと、ぴょーんと飛びます。ぴょんこはフェリーにも乗りました。
海は荒れることもなく、静かに竹富島へ着きました。
おまえは何者か
竹富島へ着いて、わたしはひたすらに歩きました。
道はわかりません。
自分がどこへ向かっているのかもわからない。
でも、歩きました。
たくさんの植物が生い茂り、それなのに、静けさは闇のように、辺りをつつんでいました。緑はそれほどに濃いのでした。
わたしは、静かな、呼吸するのも響くようななかを歩いていきました。
コンドイ浜へ着きました。
海はきれいに澄んでいました。
グリーンがかった透明な水。
わたしは海を見ていたくて、ずっと浜辺に座っていました。
海の水は冷たかったけど、ほんとうに透明なんです。波もありません。
人もぽつぽつと来るだけで、それほどはいません。
道を尋ねてなんかいないんだろう
生い茂る草が言った
おまえは確かめているんだ
自分のいのちの在り処を
故郷を失ってから 頼るものがなくて
でも 異郷の町は答なんかくれない
自分が何者かなんてもうとっくに知っていたのに
これがきっと最後のあがき
わかったんだろう
わかったよ
わたしの生きる場所も愛する人も
なにをやって生きていくのかも
そう。
わたしは大きな自然を見ながら、そこに身を置きながら、わたしが暮らす場所は札幌だ、と確かめたのでした。
札幌で夫と暮らし、絵本を描き、編み物をするのがわたしのやるべきこと。
はてしなく続く海はそれを教えてくれたのでした。
居酒屋デビュー
石垣島へ帰ってから、おけいこまでした、居酒屋へ行きました。
民宿の近くのお店で、靴を脱いであがるところでした。
わたしはカウンターの隅に座り、レモンサワーと石垣牛のステーキととうふようを頼みました。ステーキが安かったんです。
おいしかったです。
とうふようってなにか知らずに頼んだのですが、なんかチーズみたいな変わったものでした。完食しましたが。
あとは、なんだか落ち着かず、ささっと帰っててしまいました。
でも、満足でした。
ひとりで店を決めて、店にはいれたのですから。
わたしは宿に帰り、幸せな今日一日に浸ったのでした。
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