見出し画像

試行錯誤的自己評価

 「試行錯誤的自己評価」とは、聞きなれないかもしれませんが、わかりやすく言うと、自分でやってみて必要に応じてやり直しながら目的実現に近づくために自分がする自己評価のことです。そういう自己評価を私は「試行錯誤的自己評価」と呼んで大切にしています。

 試行錯誤的自己評価は、自分の行動を目的に照らして評価し修正するために自分がする評価です。人は人生のあらゆる場面でこれをしながら成長していくのだと思います。
 人は、どの方向に進むか、何を目指すか、を、自分が選び、自分で進みながら、進む自分を振り返って、その適否を見極め、見極めながら、次の進み方を工夫したり選んだりします。それが、試行錯誤的自己評価です。
 試行錯誤的自己評価は、毎瞬、毎分、毎時間、日々、月々、年々、そして、さらに長い単位でなされ、生まれたときから死ぬときまでなされ続けます。
 作る・演じる・遊ぶ・解明する・上達する・楽しむなど、学習者が自分の活動目的や学習目標を設定して行うプロジェクト学習では特に、試行錯誤的自己評価が役立ちます。そして、主体的・探究的で、反省的な思考力・判断力が育ちます。
 詳細は、拙著『国語を楽しく』の第2章「学習と評価」と第3章「言葉が役立つプロジェクト単元」の「活動の過程で働く省察的評価」に書きました。

https://qr.paps.jp/n9KTm

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?