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無情だが、これもまた一つの真実 ~ さだまさし「胡桃の日」

「別れ」を描くときに、相対する二人の登場人物にクローズアップする方法もありますが、さださんの場合は周囲の情景を加えることで、その場面を一層、情緒的に描いています。

この楽曲では

窓の外には雨とカラ松
枝には、るりかけす
君の前には
僕の前には
胡桃の実が一つ

さだまさし「胡桃の日」より

そして、

この胡桃の実は、行き場のない感情を示しているような気がします。

胡桃は素手ではどうやっても割ることができない。

人の心も、感情に任せ振り上げた右手では変わらない。

無情ではありますが、これもまた一つの真実と言えるでしょう

そんな風に、味わいたい楽曲です。

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