UFOを見たことがありません。

しかし、不思議な発光体を見たことはあります。

たぶん、諸々の状況からして、UFOではないと思われます。が、ちょっと不思議な体験でした。

あれは田舎町の夜の帰り道。繁華街から少し離れると、すぐ森の匂いがする、そんな街の帰り道。自宅に向かう道は繁華街から、くねくね曲がりながら続いています。広くない一本道で、その先は山の麓に繋がります。そこから急に傾斜が高くなり、山道を登り、反対側へと続きます。

帰り道の途中から、この山が見えて来ます。あたりは真っ暗で、車もなく、人もいない。田舎町のいつもの風景。

と、山の中腹に明かりが見えました。どんどん坂を降り、こちらに向かっているようでした。ただ、その光はなぜか上空を照らしていたのです。坂道を登っているならそれもわかりますが、光は明らかに坂を下ってくるわけです。

普通なら、光は下を照らすはず。

まあ、そのときは特に気にしてなかったのですがね。
　
あれ？と思ったのは、車がいつまでたっても降りてこないこと。本来なら数十秒ののちに今、自分がいるあたりに来るはずなんです。

山道は狭く一本道で、ほぼ一方通行。民家もなく駐車スペースもない。

もう光は見えず、物音一つしない、いつもの日常風景が広がっているのみ。

たまたま止まっていただけかもしれないと思うのですが、未だにあれはなんだったんだろうと考えてしまう体験でした。