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忌野清志郎 「弱い僕だから」 ~ モラトリアムの日々に受け取ったメッセージ

1999年。
就職までのモラトリアムの頃。

80年代を代表する日本のロックバンド、RCサクセション、忌野清志郎らのCDが一気に再発されました。

この販促として、ミニ新聞が発行されていて(レコードショップ販促用)、、就職までのモラトリアムな時期を満喫していたため、レコード店まで行ってすかさず手に入れました。

その名も

「或日軽罪新聞」
(あるひけいざいしんぶん→あーるひーけいざいしんぶん.。RC→アールシーとかけている)

活動休止の直前に衛星放送で知っていたので(「雨上がりの夜空に」「トランジスタラジオ」「I Like You」をうたったフェスの番組)、RCサクセション自体は大好きなグループでした。

それで、この新聞を興味深く読んでまして。
そしたら、なにやら写楽の浮世絵のようなジャケットが乗っている。

そうこの新聞の広告欄に、忌野清志郎の最新アルバムの紹介が載っておりました。そして一つの曲のタイトルを見た瞬間、たまらなくこのCDが欲しくなったことを覚えています。
その曲のタイトルは

「弱い僕だから」

この曲はこんな歌いだしで始まります。

弱い僕だから、君が必要なのさ

忌野清志郎「弱い僕だから」より

ストレートですよね。清志郎が自分の気持ちをさらけだすように歌っている。この人は飾らない素敵さがあります。

きっと人間というのはどこか弱い存在なんでしょう。それを気力や勘違いで隠すことも出来るけれど。でも、別に隠す必要なんて無くて。いろんな意味での弱さはだれでも持っているのです。

ポジティブなメッセージをこの曲から受け取りました。

SMAPにも提供され(アルバムに入ってる!)たこの曲は、なんと70年代末期のRCサクセションでも歌われていたようです。その時期の彼らは、まったく売れていない時期で、いわば、成功前夜と呼べる時期。
そんな時期に歌っていたのですね、、この歌詞を

弱い僕だから、君が必要なのさ

忌野清志郎「弱い僕だから」より

自分の弱さを認識することから、すべてが始まる。。

そんなことを感じたモラトリアムの日々でした。


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