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「名言との対話」。4月12日。森田正馬「気分などはどうでもよい。気分とは無関係に、ともかくも筆をとって、原稿用紙に向かいなさい」

森田 正馬(もりた まさたけ、通称:しょうま、1874年明治7年〉1月18日 - 1938年昭和13年〉4月12日)は、日本医学者精神科神経科医。(森田)神経質に対する精神療法である「森田療法」を創始した。享年64。

以下、「世界大百科事典」で「森田正馬」を、「現代心理学辞典」で「森田療法」を引いてみた。

  • 高知県生れ。幼時より虚弱であった。熊本の第五高等学校から東京帝国大学医科大学へ進み,卒業後の1903年,同大学の副手となった。巣鴨病院医員ともなり,着任早々,病院看護人講習会をつくり,オルガンを購入して遊戯を奨励したり,看護婦に軍隊式訓練を行ったりした。同年9月,東京慈恵会医院医学専門学校(東京慈恵会医科大学の前身)教授となり,死去する1年前まで精神病学の講義を担当した。森田療法を創始したのは1920年ころといわれる。森田療法創始の背景としては,第1に,本人がなにごとにも興味を抱き,それを科学的に実証しようとする姿勢をもっていたことがある。神経症治療に際しても,当時有効とされたあらゆる療法を実施し,真に効果的と思われる方法を組み合わせて森田療法をつくりあげたといわれる。第2は,本人自身が学生時代に神経症に悩まされ,それを克服した体験をもっていたことがあった。森田療法や神経質理論のほか,祈禱性精神病,嫉妬妄想,催眠術,精神衛生,ヒステリー,進行麻痺など,研究は広い領域にわたっている。(森田正馬「世界大百科事典」)

  • 精神科医森田正馬(1874-1938)により,20世紀初頭に考案された,もとは森田神経質を対象とした日本独自の心理療法森田療法の入院療法は,絶対臥褥期,軽作業期,重作業期,生活訓練期の4段階で治療が進められる。絶対臥褥期では,食事や排泄のほかは寝て過ごす。軽作業期では,樹木の観察や庭掃除などの軽作業を行い,重作業期では,畑仕事,大工仕事,庭づくりなどの作業を行う。生活訓練期では,社会復帰の準備として外出,買物などを行い,病院からの通勤や通学もある。軽作業期以降は,日記指導や面接も実施される。症状の原因や理論を追究しないという不問性を特徴とした治療のなかで,患者の注意は症状そのものから,今ここにある現実へと移り,「あるがまま」という心理的構えで物事に向き合うことができるようになる。さらに,外来療法や,日記・通信療法,自助グループの発展へと応用範囲が広がりをみせ,治療対象も,森田神経質にとどまらず,多くの対象領域へ適用が試みられている。(森田療法「現代心理学辞典」)

話題の「chatGPT4」を内蔵したマイクロソフトの「Bing」で問答をやってみた。

森田正馬について教えてください」。

森田療法の具体的な方法について教えてください」。

  • 森田療法の方法は、入院療法と外来療法の2つがあります¹。入院療法は、4段階のプログラムに分かれており、不安や恐怖などの感情を「あるがまま」に受け入れることを目指します²。外来療法は、日常生活の中で自然に感情を受け入れることを学びます³。

  • 森田療法に興味がありますか?もし興味があるなら、森田療法を行っている病院やセンターを探してみるといいかもしれません⁶。」

森田療法を行っている病院やセンターはどこにありますか?」

  • 森田療法を行っている病院やセンターは、日本各地にありますが、森田療法の発祥の地である東京慈恵会医科大学 森田療法センター¹が有名です。ここでは、入院療法と外来療法の両方が受けられます²。ただし、新型コロナウイルスの影響で、現在は入院病棟が一時閉鎖されています²。

  • 森田療法センターに興味がありますか?もし興味があるなら、ホームページをチェックしてみるといいかもしれません²。

以上の情報を並べて少し工夫するだけで、森田正馬森田療法についてのそれなりのレポートはできる。しかし、「わかった」、「理解した」という感覚はない。

今までは、いくつかの資料を読み、本を読了し、その上で対象とした人物について、自分の理解した人間像を書いてきた。そうすると、疑問が出てきたり、自分独自の見解が浮上したりしてきて、充実感が湧いてくる。自分で考えている、という実感がある。全体を自分なりに理解した、腑におちた、身についたという感覚がある。ここが大事な点だと思う。自分の手で書く、あるいはキーボードを打つ、こういった身体感覚と脳がつながっているのだ。

「chatGPT」は、知の壁打ち感覚で用いて、自分がひっかかるキーワードなどを取り込んでいくやり方がいいようだ。「事典」や「辞典」の利用も同じだ。

森田正馬は、内面の精神分析など意味はないという。外にあらわれる形としての仕事、作業に体を使って取り組め、余計なことに考え過ぎないで、あるがままに生きよ、とのメッセージであった。

今日は、脱線してしまった。chatGPTも情報源の一つとして、今までどおり、悪戦苦闘しながらこの連載を続けることにしよう。


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