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【服部奨学生紹介】 第13期奨学生/高野隼也人(名古屋大学)

服部国際奨学財団には、年齢・国籍・専門分野を問わず、多くの奨学生が在籍しています。前回の記事に引き続き、今回も昨年(2023年)に開催されたさまざな公式行事・イベントのなかで活躍してくださった、第13期奨学生・高野隼也人さんをご紹介します。


研究分野での活動

名古屋大学「服部ホール」研究発表

名古屋大学工学部で、材料の性質に関する勉強をしている高野さん。「大学で学んだ工学を実社会に応用する経験をしたい」という思いから、名古屋大学の人力飛行機製作サークル「AirCraft」に参加。実際にモノを作ることで、どういったところにどの材料が必要か、強度と軽さのバランスをとるためにはどうすれば良いかなど、授業よりも応用的なことを学習できたといいます。サークル活動では新しくフラッペロンと呼ばれるパーツを開発し、また、ご自身もパイロットとして滑走路を飛び切り、性能の評価をしました。

他にもラジオ収録に出演したり、名古屋電気科学館で機体展示を行ったりと、さまざまな機会で活動を社会に発信してきた高野さん。「航空機やものづくりへの関心を、多くの人に持ってもらうことに貢献できれば嬉しいです」と語ります。

機体展示の様子

こうした思いや、活動の経験ををふまえて、名古屋大学「服部ホール」で開催された研究発表では、「そもそも、人力飛行機はどうやって飛んでいるのか?」「長い距離を飛行するためには、どうしたらいいのか?」という疑問に、分かりやすく答えてくれました。

研究発表の様子

「AirCraft」の活動については、名古屋大学WEBマガジンもご覧ください。

奨学生としての活動

名古屋市図書館開館100周年記念「ビブリオバトル」

今年度で開館100周年を迎えた名古屋市図書館。この節目に際して、奨学生有志によるビブリオバトルイベントが企画されました。2023年12月に第2回が開催され、現在、第3回に向けて準備が進んでいます。

高野さんは、オススメ本として『 i 』(西加奈子)を紹介。こちらの本は、名古屋市図書館に「服部奨学生オススメの本100選」として寄贈されているので、近隣の方はぜひ読んでみてくださいね。

SMBC 「金融セミナー」

実生活で役立つ金融知識を身につけ、一般社団法人金融財政事情研究会「金融リテラシー検定」合格を目指すセミナーにも参加。ライフプランの設計から、実例をふまえた消費者トラブル回避の注意点、金融・経済システム、金融商品と保険制度について学び、最後に検定を受験します。高野さんは、奨学生の友人たちと2月に受験するとのこと。結果が楽しみです。

事務局で実施された「金融セミナー」の様子

その他さまざまな活動

ここまで取り上げたイベントのほか、ビジネスを見据えた文章の書き方を訓練する「中日新聞・ビジネストレーニング」や、服部国際奨学財団OBが携わる「ワンコイングリッシュ」でのオンライン英会話授業にも参加。多角的な学びを続けています。

服部国際奨学財団では、実生活で活きる知識を身につけるためのイベントも多数実施しています。これから奨学生となる方々にも、その機会を大いに活用してほしいと思います。

こういったセミナー以外にも、親睦イベントとして毎年「ハロウィンパーティー」や「クリスマス会」も開催しています。高野さんも、こうしたイベントでの交流を通じて、他の奨学生たちと親しくなり、時には悩みを相談し合えるような関係を築くことができたそうです。

年間のイベントについては、こちらの記事で紹介しています。

おわりに

最後に、高野さんからメッセージをいただきました。先日、2024年春季募集要項を公開しましたが、応募を考えている方々も、採用後はこうして多彩な経験を重ね、自身の研鑽に役立てて欲しいと思います。

アルバイトに充てるはずであった時間を、学修と課外活動に精力的に取り組むことができました。これは服部奨学金の10万円給付なしにはできなかったことです。金銭的な支援だけでなく奨学生同士の交流でお互いに刺激し合える環境に身を置くことができたのも私の中では大きなことでした。ものづくりで培った経験を糧に社会で活躍することで財団に恩返しができればと思います。

高野 隼也人

今後もこのnoteブログでは、さまざまな分野・領域で活躍する服部奨学生について紹介していきます。ぜひ楽しみにお待ちください。

過去の奨学生・OBOG紹介記事はこちらから

* 服部国際奨学財団では、国籍・専門分野を問わず、社会的課題に強い関心と問題意識を持ち、その解決を目指した学修・研究に取り組む学生、また、経済的理由により修学が困難な学生に対して、月額10万円の給付型奨学金による支援を行っています。新規奨学生募集情報は、noteブログ・公式HPで随時公開いたします。

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