見出し画像

JRHAラビットホッピング大会をYouTubeでみた 命を考える競技大会だった

「うさぎ」「ジャンプ」「ホッピング」とか、一度も検索したことがないのに、なぜかホームに流れてきた動画。

JRHAと入った赤いバックパネルが目に入って、最初はドッグショーかと思った。でも「ラビットホッピング大会初級」というタイトルの動画で、ドッグショーのうさぎ版かな?と思って昼休みに何の気無しに観てしまった。

まず、大会に参加しているうさぎの飼い主と思しき人たちが、JRHAと入った赤いビブスをつけて、椅子に並んで座っている。
コールされれると、足元のキャリーケースからうさぎを抱き上げて立ち上がり、うさぎの顔を見せながらお辞儀をする。どのうさぎもおとなしい。この時点で、なんだろこれ?かわい、と思いつつ、2倍速で観る。

直線のコースには、乗馬の馬術競技のような、バーの付いた柵のようなものが4つほどあって、リードを付けたうさぎが飼い主に促されてバーを飛び越えて行く。どうやらバーを落とさずに早くゴールできた子が優勝する仕組みみたい。

バーの前で引き返す子、飼い主におしりを押されてやっと飛ぶ子、早いんだけどバーを落としまくる子、中には段違いのスピードかつノーミスで飛ぶ子、とさまざま。
大体、うさぎの毛色や大きさに違いがあって、うさぎに詳しくない私も観ていて、ゆるい感じがかわいくて癒やされた。疲れた、と言っている職場の人たちにも、めっちゃ癒やされるから帰り道にYouTubeでラビットホッピング大会みて〜、と勧めたくらい。

毎日昼休みに1動画くらい観ていたら、初級から上級までクラスが別れていることがわかった。
上級になるとバーの高さが高くなり、そして大きめのうさぎが多くなり、見ごたえがある。中には毛がフサフサに長いうさぎなどもいた。

上級の中でもとりわけ早く、バーを落とさず正確にジャンプする、ハチワレ猫のような柄のうさぎがいた。なまえはナッツちゃん。
この子はバーを落としたときはゴールしても、頭を挙げずじっとして動かないが、バーを落とさなかったときはゴール後も走っていて、喜んでいるように見えた。

なんか、プライド持ってバー飛んでるじゃん。
観ていてそう思った。

ある時、ハチワレ柄のナッツちゃん単体の動画が目に入った。
やっぱり、競技の上位入賞の常連で、飼い主さんへのインタビュー動画だった。なんで5日連続とかで昼休みにラビットホッピング大会の動画を観てたのか自分でもよく分からなかったけど、この動画を観て私は驚く。

このナッツちゃんは、元々動物実験のためのうさぎだったんだそうだ。

その役目を終えて、処分されるところを飼い主さんが引き取って、今に至るという。
飼い主さんは、人間の薬の安全性を確かめるためなど、こういう動物たちがわたしたちの命を支えてくれいる、役目を終えたあとに幸せに暮らす道ができてほしい、と言っていた。

その間、ナッツちゃんは飼い主さんの膝の上で正面を向き、リラックスして鼻をひくひくしながら、つきたての餅みたいに平べったく伸びていた。
飼い主さんは、長い耳を左右束ねて度々しゅーっとなでている。

これを知るために大会の動画を観てたんだとしたら、私に何ができるかな?と思って、この話を書いた。自分でもこのラビットホッピング大会の動画を観てきた結末に驚いている。
もちろん、職場の人たちにも説明したよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?