見出し画像

19.初めて音楽フェスに行った話【LIVE the SPEEDSTAR参戦までの道のりと感想】

2023年3月18日。

『LIVE the SPEEDSTAR supported by ビクターロック祭り』

人生初の音楽フェスに参加した。

この週の火曜日、水曜日

私は星野源さんが大好きで推している。
音楽も彼自体も大好きだ。
収入と相談しながら、できる限り彼の活動を応援している。本当はもっとお金をかけたい。それぐらい大好きだ。

毎週火曜日、彼がパーソナリティを務めるラジオ番組が放送されている。
星野源のオールナイトニッポン
火曜日深夜25:00〜27:00(日が明けて水曜日の1:00〜3:00)ニッポン放送

前職のアルバイト時代は休みの融通が効いたので、毎回水曜日を休みにしてもらってリアルタイムで聴いていたが、平日の仕事に変わった今は、水曜日の仕事終わり、家事や湯船に浸かる時に聴いていている。このラジオが週に1度の楽しみだ。

源さんに関する情報はラジオから得ることも多く、実際に本人が話しているとこともあって、普通の情報解禁とは違った「聴きたさ」がある。そして、行きたい気持ちが膨らんでしまう。

少し前に情報公開された時は、行きたいなぁ〜でも、フェスか〜、どうしようかな〜と思っていました。

行くとしても1人だし、場違いかもしれない。
源さんだけをみるのはありなんだろうか。

でも、今週の放送。
彼の口から久しぶりに弾き語りでやると聴いた。
案の定すごく行きたくなってしまった。

レアだよなぁ、それに、次の週のラジオでまた感想とか聴いてたら、行けばよかったとかなるよなぁ、予定があるならまだしも、スケジュールすっからかんだしなぁ。

よし、
行こう。

一生に一度の人生。やらなかった後悔が1番後悔するらしい。誰がいったかわからないこの言葉を信じてみる。

チケット代、1番安いものでも11000円。

来月のおやつ代、お出かけを質素にすると誓った。

チケットサイトを見ると、まだ販売していたので、購入は後回しにした。さすが、夏休みの宿題は31日にやる芸人の本領を発揮している。

イベント前日

木曜日の勤務を乗り越えて金曜日。

テレワークの日だったので無敵だ。
仕事のto do リストは新人なのでほぼない。(よくない)
なので業務時間中に私は、明日のライブに向けて計画を立てていた。(よくない)

当日までにやるべき重要なこと
ミッションは3つ。
①チケットを取る
②チケットを交換する
③カジュアルなバッグを手に入れる

まずは、ミッション①チケットを購入すること。絶対に詐欺には遭いたくないので、オフィシャルサイトから、チケット購入。複数サイトがあるが、なんとなくチケットぴあ。イベントサイトには当日引換と書いてあるのに、発券が必要なのか。よし、今日仕事終わったら引き換えに行こう。(仕事中にやるな)

そして、仕事が終わった。ミッション②発券しに行こう。

その足で、ミッション③カジュアルなバッグを手に入れなければならない。音楽フェスに適したバッグを持ってないことに昨日気づいたのだ。

お出かけ用のバックは厚みがあるし、どんな激せま空間になるかわからないので怖い。リュックも同様の理由で却下。しかも取り出す時にいちいち前に持ってこないといけないから。トートバッグを肩掛けにするのも音楽に“のりづらい”のでダメ。

やっぱりサコッシュのようなものを手に入れなければいけない。

私は、頭を必死に回転させた。

そうだ、あれだ。何週間か前によく利用する駅に、めっちゃオシャレで安い雑貨屋さんができていて、そこに適当なサコッシュがあったのを思い出した。

施設名で検索してみる。

あった。

Standerd Products

これだ。

一応公式ホームページも見ておく。今日はなんといってもイベント1日前。勘違いや、失敗は許されない。

ページを開いてびっくりした。

ん?DAISOの新業態?

なんと言うことだ。無印良品的なのが新しく誕生したかと思ったら下の方に大創産業の文字。

やるなぁDAISO。

ありがとう。私のベストタイミングでできてくれて。

お店について、記憶を辿り、目的のサコッシュの売り場に真っ直ぐに向かう。
あった。私は勝利した。
マチもあって、値段の割に安っぽくもなく、すごくちょうどいい。330円。安すぎるくらいだが、チップ制度などないので、330円ぴったり出して購入する。ありがたい。

あまり混雑していなかったので、店内をちょっとだけ眺めてみる。

雨具のコーナーがあった。


あれ、
明日雨予報だな。
みんな会場までは、傘なのか?
レインコートなのか?

国際展示場は室内だから傘でいいのか?
いや傘置き場とかあるのか?

傘だった場合、折り畳み傘?普通の傘?
持ってるのはどっちもだるいなぁ。

やっぱり身軽がいいから、レインコートか?
でも、レインコートが少数派だったらどうしよう。
いや、そんなことは関係ない。周りがどうとか関係ない。この世に雨を防ぐためのレインコートが存在してるんだから。

いや、待て、マスクがめっちゃ濡れるんじゃないか?
メイクもグチャるんじゃないか?

世の中でレインコートだけで雨を防いでいる人は、傘の持ち歩きのめんどくささに負けて、雨を顔面で受け止める戦いをしてるのか?


そんなことをごちゃごちゃと考えながら、結局カーキのレインコートを買った。ひとつあってもいいだろう。なんせ220円。使わなくても今週のお菓子をひとつ我慢してやり過ごそうではないか。

この1日前にお店を探し回らなくて良かったことがかなり救いだ。早く寝るために急いで帰る。

その中である重要なことに気づいた。

サコッシュ、雨具に気を取られて、チケット受け取りを忘れていた。危なかった。家に向かう最後のコンビニでチケットを引き換える。

これで完璧だ。

家に着いて、早速買ってきたサコッシュに持ち物を詰めた。ワクワクしすぎて、結局12時を過ぎてから寝た。布団の中で遠足前の小学生かよと笑っているうちに眠りについていた。

当日

そして、当日朝。
10時に目が覚めた。

こんな特別な日でも、日課になっている語学学習のアプリを開く。
65日も連続で続けているので、ここでストップさせたくない。
そして、アプリの中の緑の鳥が、『連続記録がストップしちゃうよ?いいの?』とつついてくるので、ライブ中につつかれては困ると思い、ベットの中で目をこすりながらやった。えらい私。

目標出発時間は11時。

イベントの開演時間だが、ラストを飾る矢野顕子さんを見たかったので、11時から20時30分までいるのは厳しいと思い、UAさんに間に会えたらラッキーくらいの計算で決めた。ゆるい。

メイクをして、外の雨状況を確認して、結局折り畳み傘に決定した。

せっかくなので、昨日買ったレインコートのケースをサコッシュのベルトと本体の接続部分に持っていた100均のカラビナを取り付けて、ぶら下げてみました。

折り畳み傘を入れる袋を無くしていたのでちょうど良かった。昨日土壇場で買ったレインコート、の付属物が役に立った。ビニール袋に入れるよりはかっこがつく。

そして、問題の服だ。

その日、気温は9℃から7℃と、決して過ごしやすいとは言えなかった。と言うかけっこう寒い。

音楽フェスに盛り上がりに行くと言うのに、ロンT一枚で行ってはいけないもどかしさ。厚手の上着も絶対邪魔になるので、上着は私の肥やしできないくらい過疎っている上着たちの中からジージャン一択。ボトムスは雨に濡れても気にならない黒の楽なズボン。そして、トップス。案は2つ。

A案
ヒートテック+薄めの水色トップス

B案
首が詰まってる白黒ニット

これはかなり難しい。どっちも着てみる。

まずA案をきてみる。
ヒートテック暖を取り、薄めのトップスでフェス感を出す。が、あれ、このトップスなんかきつい。これで弾けて踊るとか無理だ。やめよ。

はい。すんなりB案に決定。

出発時間が迫っている私にはありがたい。
これで暑くても文句は言えまい。

さて、国際展示場まで行くまでに同じ会場に向かっているらしい人たちがいっぱいいて、ワクワクが募る。途中ディズニーリゾートも見えてさらにワクワクする。

空は完全に曇って何も見えないけど、心情描写ではない。めちゃめちゃに心は晴れている。

さて、海浜幕張に着く。雨具問題の答え合わせ、、、、、、、、、、、、、、

傘だ。

私は心の中でガッツポーズをした。


そうだよね!

だって屋内だもんね!カッパなんてあんなカサカサしてめんどくさいやつ着てかないよね!顔もマスクも濡れるしね!


かっぱにしなくて良かった。ホッとしながら前の人に続いて国際展示場を目指す。

そして会場に到着。

外からワクワクして撮った。天気の悪さもわかる一枚。
私をここに連れてきてくれたラジオ局のお花。紫がきれい。

そして、写真はないけど、入場口付近に傘掛けが設置されていた。私が心配していたことを全部網羅している。とても恥ずかしい。準備が良すぎて感動する。

さていよいよ、ゲートをくぐり、会場に入る。

広い!薄暗い!音楽が聞こえる!

はあ、天国に来たわ。
だって踊っていいんでしょ?口ずさんでもいいんでしょ?

1人で行っていいか不安だった昨日までの自分が嘘みたいだ。何この音楽好きだけが存在する空間!

もう階段を降りなが、勝手に身体が動いていた。

着いた時にやっていたのはつじあやのさん。

心地いい声が響く。

ステージ

さてここからは私が会場に入って観覧したアーティストのご紹介をしよう。
(写真はこちらのLIVEレポートからお借りしました。)

UA

ピンクの衣装が似合いすぎている。

親がよく聴いていた歌手だ。
曲名は分からないが乗れる曲ばかりだ。
そしてチャーミングで力強く響く歌声がとんでもなく美しかった。
「いつまでも美味しい水が飲めるように」という大事なことをさらっと言う彼女。
かっこよすぎる。

KREVA

ただただかっこいい

いったんフードコーナーで腹ごしらえをした後、軽快なリズムが聞こえてきて、ステージに引き込まれた。めちゃめちゃかっこいい。
途中のMCで、ファンの方への感謝と偶然見てくれた人たちへの感謝をどっちも言葉にしていて、この人は今ここを生きている人だと思った。
歌にも、共感できるフレーズが多くて、すごく良い。しぜんとうなずいてしまう。
そして、ラップパフォーマンスがすごい。
そして、何より踊れる。すごいノリノリでたのしませてもらった。

くるり

こころにすーっと入り込んでくる魅力。

くるりさんの存在は知っていたけど、どんな曲を歌っている人たちなのか知らなかった。
最初の曲、わあ、のれる曲だ!かっこいい!
サビ、上海蟹食べたい、、、しってる!!
と言う感動を体験しました。
『琥珀色の街、上海蟹の朝』
その後もリズミカルで強さのあるパフォーマンス、距離感の近いMC。完全に虜になりました。

リハ中の演奏に拍手が起きた時も「まだリハーサルだからね」とお客さんに喋っていて。いい人だと思いました。

星野源

なごむ。幸せ空間。

本日の本命、星野源さん。
絶対混むと思って、KREVAさんからずっとBARK STAGEに張り込んでいました。

案の定、今日1番のぎゅうぎゅう。
通勤ラッシュの東西線くらいやばかった。

くるりさんあたりから凄かったのですが、星野源さんのステージが始まる時がとてつもなくて、やることがいっぱい。
背の高い人の頭を避けるようにステージ中央を見えるようにポジションを取ること。私の前にいた家族連れのお父さんが通勤ラッシュの中なのに5歳くらいの少年を抱えながら、流れる広告音楽に合わせて横揺れでリズムに乗るもんだから、衝撃がすごい(笑)仕方ないと思いながらなんとか水を飲んだり足場を作ったりする。

その中で、リハーサルで出てきたりするのか?とステージを見守る。腰が痛い。でも人生で1番暗い背筋を伸ばしてステージに視線を送った。

ステージをセットしている。

ん?マイクが2本立った。
これはもしや誰か来る?!

結局リハーサルでは出てこず、代わりのスタッフがマイクチェックなどをしていた。

袖から源さんの弾くギターの音が聞こえた。
ギターの音色で星野源の弾いている音だとわかるようになったんだなとしみじみ。(合ってるかはわからん)

そして、始まる。会場のボルテージが一気に上がったのがわかった。

濃い水色のスウェット。

ああ、好き。

私のトップスA案を選んでいればお揃いだったのに!と、勝手に悔しがりながらも、あれじゃ乗れていなかったので、B案で正解だ!と確信した。

ジャケットははとっくの前に暑くなって、満員電車状態になる前に昨日手に入れたサコッシュ本体に潜らせておいた。本当にナイスチョイスすぎる!

  1. ひらめき
    暗い!昔の曲ばかりやるといっていましたが、ひらめきから来るのか!!!やばい!暗いのに!希望が!この曲をこの人数で聴くのやばい。

  2. ばらばら
    まじか、ひらめきにこれが続くのか!やばい!泣いた。

  3. スーダラ節
    「カバーやります、スーダラ節です」といった時の反応を聴いて「さては年齢層高いな?」っていってたけど、そうなのかもしれないけど、源さんのファンは、源さんがきっかけで知ったんだよ?!私なんて、そのおかげでめっちゃ聴いたんだよ!思わず、そんなことないよって声に出てました。
    もっと広い空間で聴いていたら、ゆらゆら踊りたかった。心では大海原で踊った。


  4. 初めて生で聞く、弾き語りバージョンの恋。
    ほんとにいい。特に感想。源さんの弾くギターが本当に好き。
    『一人を超えてゆけ』
    の歌詞が心にぶっ刺さった。
    ぬけねぇ、ぬけねぇ。

  5. 化物
    亮ちゃんこと、長岡亮介さんが登場。
    その時鼻をかむ源さんを目撃。
    「鼻噛んでる」と思わず声に出してしまい、隣にいた、ファンと思われる女の子もつられて笑っていた。あんたと私はもう友達だよ(笑)

    ああもう、最高だ。
    化け物だ。一気に引き込まれる。
    自然にみんなが手拍子を始める。
    歌の二番に入る時に少しメローな感じになった。源さんの合図でみんなが手拍子を止める。
    歌い終わった後に、「手拍子が起こると思わなかった 察してくれてありがとうね 手拍子してくれたからゆっくりにできなかった〜」と話すと、亮ちゃんが「好きなようにやりなよ〜」と笑顔で返す。わらう。なんて微笑ましい。私たちはあなたのしたいようにやることを願ってるのに!優しい!源さん!好き!(もうなんでも好き)
    いつか2番でスローになるバージョンもやってくださいね!!

  6. 地獄でなぜ悪い
    うっわ。この流れで、これかー!!!やっべぇなぁ!!!!
    地獄の底から次の僕が這い上がるぜ!!!!!うぉー!!!

  7. くせのうた
    はい。きました。ここで。なく。やばい。

  8. くだらないの中に
    もうおわりかぁ、、、、、、、てか、この並びやばくないか?ねぇ、ほんとありがとう。雨で花粉ちょっとましでよかったね?!ありがとうね。ここに連れてきてくれて。

でっかい拍手と大きな手、いや、腕振りで見送りました。
痺れたぁ、とんでもない時間だった。約40分。あっという間でした。

ファーっと力が抜けて、会場を出ました。ありがとう。ありがとう。ありがとう。

なんだかんだで買ってなかった『MUSIC VIDEO TOUR 2』を購入することを決めました。

LOVE PSYCHEDELICO

最前列で泣いていたのは私です。

さて、こちらも、お父さんがよく聴いていた歌たち。お父さんは生できいたことがあるのかな。

もしかしたら私は、赤ちゃんの頃から聞いていたのかもしれない。英語と日本語が流れるように綴られていて、かつ、ずんっと心の底に入ってくるここちよさ。パワー。歌声に引き込まれる。

改めて聞き直したいと思った。

矢野顕子

初めましての矢野顕子さん。

エネルギー半端じゃなかった。
前に詰めずにゆったりした場所でゆらゆらと聴いた。

リズミカルで迫力のあるピアノと、優しく包み込む歌声。

『ラーメン食べたい』はただいまの気持ちを即興しているような、そんな錯覚を起こすくらい、彼女の歌だった。

くるりの岸田さんとの掛け合いも最高だった。私も漫画喫茶行ってみたくなった(笑)

宇宙にも連れて行ってもらった。

またおあいしましょう。

はい。ぜひ会いたいです。

最高の1日

帰り際に星野源さんのミュージックビデオ集を買って、るんるんで帰る。なんと雨も上がっていて。

ここに書いているくらい、たくさんの想いが溢れて、帰り道家に着くまでもあっという間でした。

翌日の今日も、起きる時に、トイレに座った時、ご飯を食べる時、『ああ、昨日楽しかったなぁ』とことあるごとに思いました。

幸せってこれだな。

ちなみに、昼食に選んだのはこちら。
ソーキそば。沖縄。

あしびうなぁ。

源さんにちなんでね!

人生に感謝です。
スピードスターさんありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?