今月の映画

今月、初見の映画6本の感想を(tweetしたけど、後で読み返しつらいので、こちらにまとめ)。

『パリタクシー』
『銀平町シネマブルース』
『せかいのおきく』
『 EO』
『アダマン号に乗って』
『REVOLUTION+1』

1.映画『パリタクシー』

老齢な女性がタクシーでパリの街を巡って、過去を回想しつつ、人生の店じまいをする物語。
想い出というよりは、記憶を呼び覚ます、そんな過去がつらつら。

強いて言えば、世の中金じゃない、からの最後は金目でしょ的ハッピーエンドに着地する、ジェットコースター的な作品。


2.映画『銀平町シネマブルース』

やっぱり、金に困っている話。
だけれども、こちらは経済的な解決は一切せずに、ファンタスティックに着地する。

ミニシアターが好きな人がミニシアターで観るために作られた映画。
そういう文化圏に暮らして来なかったので、観ていてちょっと居心地が悪かったかも。


3.映画『せかいのおきく』

文字通りの糞映画(←悪口ではありません)。

当世気質で持続可能な社会を考える、なんて気取った態度は糞喰らえ、と言わんばかりに、徹底的に糞まみれな画で、正直、モノクロームでほっとした。

昭和も30年代くらいまでは、東京でも糞は買って貰うものだったんだよね。

4.映画『EO』

ロバ目線の作品だけれども、作ったのは人間の方なので、全く不条理な作品という訳ではなかった。

途中で主人公の顔付きが変わるので、凄いな演技が、と思ったのだけど、この映画、主役は6匹で分担らしいので、そのせいだったのかも。

ロバには、どのくらい見分けがつくのかな?人間の。


5.映画『アダマン号に乗って』

明らかに主役の女性が一人いる。
でも、それは作り手の都合でそうなっただけ。
観る人への優しい道標だったのか、恣意的誘導だったのかは、よくわからない。

途中、写真を撮り合う場面があるのだけれども、そこが最高に感動的で美しかった。
良い顔するんだな、本当に。


6.映画『REVOLUTION+1』

何かしら政治的なメッセージが込められた作品。

けれども、感覚的には、作家が主人公に自分の人生を投影して、自己批判をしつつも最後は自らを受け入れ救済する、その揺らぎを撮っている感じがした。

映画としては、拙さなが前面に出過ぎだけど、それも狙った部分なのかも。


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