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「風薫る五色のストールーー」ヒスイの初夏短歌+シロクマ文芸部

風薫る、というのが夏の季語だっていうことは、
俳句を作りはじめてから、学びました。

季語の季節感ってリアルな季節感と微妙にずれていて、
『風薫る』なら、五月ごろでしょう!なんて思うんですが、

こういう絶妙なズレを枠として意識しつつ、
枠の中で楽しむってことも、
俳句の良さかなって思います。

薫風には、色がついている、とヒスイは思っていて、
イメージ的にはやはりグリーンです。
以前、こういう短編を書きました。

グリーンですね、やっぱり。
初夏といえば、グリーンの薫風なのです。

少し前、澄が子供の頃に作った織物を、母からもらいました。
こういうものも、形見分けのつもりだったのか、
母はどしどし、うちによこしました。

ざっくり織りあげたもので、目が粗い。

色づかいが絶妙で、

ふちにコットン糸でかぎ針編みをつけ、
春夏用のストールに仕立て直しました。

赤・白・黄色・緑・紫。
子どもらしく、とりどりに、好きな色を織り込んだ素材で、
統一感なくて、そこがまた、自由でいい感じ。

五月の薫風のなか、このストールを巻いて、散歩に出たりしております。

すこし、ざらつく感じが
いかにも子供の指先のようで、
身につけているだけで、ふんわりと心が柔らかくなります。

「風薫る五色のストール背を押して」


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