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信任とは、信じて任せる、と書く。
言葉で書くとたったの漢字2字だが、
これほど難しいものも、ない。

信じるという漢字「信」は、
ひと=にんべんと
言葉をあらわすつくりから成る。

ここでいう言葉とは、神に誓う言葉。
つまり、神に誓った上で人と約束する、
裏切らない、誠実、をあらわしている。

すなわち人を信じる、ということは、
嘘をつかずに、誠実である、ということ。
誰かを信用する、ということは、
その人に対して嘘をつかず、
責任を持って用いる、ということだ。

名作漫画『キングダム』の主人公は、
「信」という名前である。
彼と、主君である秦王「政」との
関係を思い浮かべると、いい↓

一方、任せるという漢字「任」
ひと=にんべんと
「糸を持続的に供給する」
という意味のつくりから成る。

糸が、からまったり切れたりしないように
見守る、という意味がある。

すなわち「信」じて「任」せるとは、
決して「あとは頼んだよ」と、
丸投げすることでは、ないのだ。

任せる人と任せられる人は、
しっかりと糸でつながっているべき。
「絆」があって、初めて信任となる。
無ければ、信任の名を借りた不信任だ。

なお、「絆」とは、糸に半と書く。

一説によれば、人と人を結ぶ糸は、
どちらかが強く引きすぎる、つまり
依存すると、切れてしまうらしい。
お互いが「半分」ずつの力、
均等に引き合ってこそ
保たれる
ものだ、という。

さて、読者の皆様は、
誰かを「信任」していますか?
誰かから「信任」されていますか?
…お互いの糸は、「絆」は、
つながっていますか?

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