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自分が何者かを伝えたい人へ ~Profieeの紹介と考察~

1、「はじめまして」改革

twitterから面白いツールを知ったので、そのご紹介です↓。

その名も「Profiee」。プロフィーです。その名の通り、プロフィールを編集できる無料ツールです。

紹介文をサイトより引用します(太字引用者)↓。

オンライン上でも
「はじめまして」をすることが増えてきました。
職業や肩書きだけでは自分のことを表せなくなってきました。
2枚以上名刺を持って活動している人も増えてきました。
もっとこんな活動もしてるよ。こんなことが好きだよ。
趣味が高じてこんな取材をされたことがあるんだ。
こんなことを自分で研究していて、Webでも発信しているよ。
昔の同僚はこんな風に自分のことを言ってくれてるよ。
「人生100年時代」
働き方や学び方が多様化し、
組織の時代から個の時代へシフトしてきた現代に合った、
自分のことを簡単に表現できるサービス
をつくりました。
職業や肩書きだけのプロフィールは、
本当にあなたをまるっと伝えられていますか?
Profieeで、あなたらしいプロフィールをつくろう。
あなたと人とのつながりをもっと円滑にするために。

「はじめまして改革」というキャッチフレーズが使われています。

この引用文の中で、

「人生100年時代」働き方や学び方が多様化し、組織の時代から個の時代へシフトしてきた現代に合った、自分のことを簡単に表現できるサービス

このような文言があったので、「ライフシフト」や「プロティアン」の影響があるのかな?と思ったら、まさにその通り。

こちらのnote記事に、hirominnnnさんがどのような思いでこのツールを作られたのか、詳細に書いてありました。

そのうちの一文がこちら(太字引用者)↓。

リンダ・グラットンの「LIFE SHIFT」が出版されて3年が経ちました。「人生100年時代」という言葉も聞き飽きるほど、何かの枕詞になることが増えています。
実際、この3年で生き方や働き方の多様化はぐっと進んだように感じます。
会社(本業)で働いている自分だけでなく、副業、プロボノ活動、地域でのPJに参加、趣味での活動...インターネットの発達もあり、自分自身の個の活動を発信する機会も増えてきた人も多いのではないでしょうか。
「LIFE SHIFT」中にもありましたが、「教育→仕事→引退」という3ステージで生きてきた時代から、変わりつつあります。
1度就職してから、もう1度大学に行き直す、そんな道を選ぶ人も増えてきたように思います。

リンダ・グラットンさんの「LIFE SHIFT」(ライフシフト)はこちら↓。

もちろん(?)ベストセラーなので「マンガでわかる…」もあります↓。

すでにLIFE(ライフ・人生)はSHIFT(シフト・移行)しつつあります。今までの人生観・ライフステージ観は、崩れつつあります。

終身雇用・一社専従・教育→仕事→引退

から

転職とプロティアンキャリア・副業と複業・常に教育&仕事

へと移り変わっています。

自分を軸にして変幻自在にキャリアを変わる「プロティアン」はこちら↓。

こちらの私のnote記事もご参考まで↓。

この記事でも書きましたが、仕事観(キャリア観)はこんな感じになっていくでしょう↓。

◆「ライフパズルでプロティアン的な仕事観(キャリア観)」
◇0~18歳:集めて組んで直して眺める(学習・構築・再構築・振り返り)
◇19~36歳:集めて組んで直して眺める(学習・構築・再構築・振り返り)
◇37~54歳:集めて組んで直して眺める(学習・構築・再構築・振り返り)
◇55~72歳以上:集めて組んで直して眺める(学習・構築・再構築・振り返り)

要するに「教育→仕事→引退」という図式ではなくなる。変幻自在。

となると、自分のことを一言で説明しづらくなる時代になっていく。

「Profiee」は、そんな時代、「働き方や学び方が多様化し、組織の時代から個の時代へシフトしてきた現代」に、ジャストフィットするツールだと思うのです。

2、ツイートから見る評判

実際に使った人が、どんな感想を持ったのか、いくつか挙げます。hirominnnnさんのツイッターアカウントでリツイートされているツイートを中心に引用してみます↓。

「登壇とか取材されたのが時系列でまとめられるの、良い」
→時系列で、自分の活動歴が一目で伝えられるようです。

「これ会社の変遷をまとめるのにも良い」
→個人だけでなく、組織のプロフィールにも良さそうです。

「mixiを近未来にした感じ」
→mixiのヘビーユーザーだった層には使いやすいかも…。

「作りかた、使いかたが思っていた以上に簡単。FacebookやTwitter、カメラロールに散らばっていた『気になったら目で見て確かめる』という私の行動が集約できました。笑」
→「1つにまとめて目で見て確かめる」というのが利点かも。

自己紹介+他者からの紹介、1つに視覚的にまとめてみることができる、時系列、そして何より使いやすい、色々な利点が挙げられています。

3、二段構え・三段構えの歴史

さて、ここから私はあえて、さらにこのprofieeを重層的に使うための視点を書いていこうと思います。

まず「白歴史と黒歴史」について。

自分が何者か、何をしてきたのかを相手にわかってもらうために、白歴史(良かった歴史)だけを書くのか、黒歴史(隠したい歴史)も書くのか、というのは、書き手の判断です。こんな記事も書きました↓。

要するに、公開したくない履歴、黒歴史もあるのではないか。

結論から言いますと、なんでもかんでも公開しなくてよい、目的に応じて取捨選択して公開・非公開を決めたほうが良いと思います。自分の歴史なのですから。

目的が「自分をよく見せたい」であれば、悪いことはあまり書かないほうがいいでしょう。「ありのままの自分を見せたい」であれば、悪いことも積極的に書いた方がいい。そもそも良い悪いは主観的なもので、自分では悪い歴史、黒歴史と思っていても、他者から見れば離れがたい魅力、得がたい経験ととらえられるかもしれません。時間ぐすりによって、「若気の至り」が「人生に深みを与える経験」になるかもしれません。オセロやリバーシのように、白と黒は表裏一体、ひっくり返ることもよくあります。

そこから連想して、「人のプロフィールを見るときに気を付けること」

歴史は取捨選択されて公開・非公開を書き手が判断して作られたものなのですから、原則、ありのままの歴史ではありません。毎日の食事まで、事細かに書いたものではないのです。つまり「モデル」に過ぎない。「盛っている」かもしれない。そこを割り引いて見る必要がある。人がうらやむようなプロフィールであっても、その背景には凄まじい努力・葛藤・失敗があったのかもしれません(なかったのかもしれません)。

最後に、じゃあどうすればいいのか。

二段構え・三段構えで、確信犯的に、重層的にプロフィールを構築するのが良いと思われます。

最近、「#10年を振り返る」というハッシュタグがtwitterで流行っています。こんな感じです↓。

これは仮面ライダーの造型を担当されている山口純一さんの10年です(歴代仮面ライダー懐かしい…)。

このようなツイートに対し、Profieeの公式twitterではこのようにつぶやかれています↓。

そう、「詳しくは〇〇で!」で、他の媒体につなげるのです。

まずツイートで簡単な略歴。次にProfieeで他者の紹介も含めた時系列的な略歴。その上でnote記事などで書ききれなかった想いや、あえての苦労話、黒歴史なども書いてみる。そうすれば、一面的ではなく、重層的に、自分というものを理解をしてもらえるのではないでしょうか。

「過程こそが知りたい」

人や組織、活動や作品に興味が出れば出るほど、その「過程」「メイキング」に興味がわくものです。

手前味噌ながら、このnote記事で「過程をあえて明かす」ことの重要性を書いてみましたので、よろしければお読みください↓。

4、歴史其の儘と歴史離れ

いかがでしたでしょうか?

今回はProfieeについて紹介しつつ、「書かれなかった歴史」も踏まえて、思ったことを書いてみました。

最後に、歴史について「そのまま」書くのか「離れて」書くのか、考察した記事を紹介してまとめます↓。

赤裸々に書く、隠して書く、一部を誇張して書く。

色々なスタイルはあるものの、歴史は「history=his story」である以上、書き手の「目的」と「取捨選択」が必ず入ります。それを意識して、その時々の目的に応じた自分の歴史、プロフィールを書いていくと、非常に有用かと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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