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カンブリア宮殿から:トラスコ中山

今日もご覧いただきありがとうございます。

私が欠かさず見ているテレビ番組の一つにテレビ東京の「カンブリア宮殿」があります。番組を見るのと合わせて、マーケティングの分析を簡単に行っています。今回は先般の放送で取り上げられた「トラスコ中山」について、書いていこうと思います。トラスコ中山 は、主にBtoB向けの資材をメーカー等に卸している、いわゆる問屋です。大量の在庫を持つという、常識外れの経営で注目を集め、実際に660万個もの在庫を保有しているとのことでした。

トラスコ中山が成功した理由

トラスコ中山が成功した理由は豊富な在庫と、独自の配送システムでサービスの柔軟性を高めたからでしょう。
在庫を豊富に持つことで、注文に必ず答えることが出来る、定時巡回する流通で素早く届ける、を実現しています。
ただし、闇雲に在庫を持っているわけではないのがとても重要なポイントです。
まず、自動かつ高圧縮の倉庫で、少ないスペースで効率よく大量の在庫を扱えるようにしています。次に、在庫の販売予測精度を高め、無駄な在庫は持たないようにしています。これは番組中ではなく、以前がっちりマンデーで取り上げられていた内容ですが、社内にスパコンがあり、販売予測を行っているということでした。
さらに、ここまでの投資額は2000億円を超えており、他社が簡単に真似出来ない事業形態になっています。

その他感想など

トラスコ中山の例は、当たり前を疑う良い例だと思います。在庫=悪、となりがちですが、これはあくまでも会計やキャッシュフローの視点です。実際に悪なのは売れない在庫であり、そこにかかる管理工数となります。
生産管理で有名な「TOC理論」も一般の会計での管理を否定しており、これと同様にトラスコ中山での在庫の捉え方も一般とは違うのではないかと思います。既存のルールに囚われずに物事を見る重要性を感じます。

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