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1粒500円の高級梅干しを食べた日記

皆さん、梅干しってお好きですかね。
私はうーん、好きでも嫌いでもというか。たまにふっと食べたくなったりはするけど、日頃色とりどりに並んだコンビニのおにぎり棚から選びとる確率はかなり低めというか。
いざ食べるとなれば、美味しく頂くんですけれど。

そんな我が家になんでそんなお高い梅干し様が来たのかといえば、母から送られてきたからだ。
母は長いこと、亡くなった祖母の遺品整理などを頑張っていたのだけれど、まぁその間にお世話になった方がお見えになったりする訳で。でも亡くなった祖母は、お茶やらお花やら弁護士やら医者やら社長やらといった方々との御付き合いがあった人なもので(※孫の私はド平民です)、まぁちょっとそんなお安いオモタセをご用意する訳にもと、母はそっち方面にもあれこれ走り回ったらしいのだ。
お疲れ様です。

で、そのおこぼれが色々とこちらに回ってきたって訳です。ゴチでーす。
(別に、全員に梅干しを配っていた訳ではない。ちなみにGODIVAのクッキーとチョコのセットは速攻で私の胃に収まった)


そんなこんなで、送られてきた『高級梅干し』。
申し訳ないけど、多分「これ1粒500円もするの」って手紙に書いてなかったら、私も「そのうち白米炊いた時に開けるかー」くらいでスルーして棚の奥にしまい込んでた。下手したらそのまま賞味期限切れで捨てるパターンすらあった。いやだって、梅干しを積極的に食べる習慣がないんだもの。夫も同様。
開けても、ネット見ながら食べるくらいのね、雑な感じのね。……書いてて、食品業界の皆様に申し訳なくなってきたな。
でも、今回の付加価値はでかい。ちょっとそんな適当な食べ方もできない。ゲンキンなものである。


とりあえず、そのお高級な梅干し。
こちらでございます。



高級。
箱からして、もうなんか、高級。

こういうのってつい、「パッケージ代にいくら注ぎ込んでんだよ!だから高いんだよ!」みたいな感想が出がちなんだけど、高級品に安っぽいパッケージをつけるとそれはそれで本体も安っぽく見えてくるから違うなぁと思うし、風味が飛ばないようにするにはこの材質の箱がとか、色々考えた結果での梱包なんだろうなぁと思うので、素人がそのへんを考慮せずにギャーギャー言うもんでもないよなという結論にしている。
うーん、しかし、しみじみとパッケージ立派だなー。多分本物の木だなぁ、桐箱かな?わからんけど。
カッコイイ。



繰り返しますが『1粒』500円です。
2粒入で1000円(税抜)。
うーむ、やっぱりなかなか自分から買おうという勇気が出ないお値段だよなぁ。値段の話ばっかりだな。すみません、庶民なもので。



まず1粒開封。
開封時に汁が出るかも(※風味を保つ為の汁)とか書いてたけど、全然垂れたりしなかった。
ほほぅ……これが……なるほど……


……見た目は普通ですね(そりゃまぁ)。


実食。
甘めの梅干し。勿論梅干しなので酸っぱいんだけど、なんだろうなーこう、「すっぱ!!!!」って顔をキュッとしちゃうような、あれがない。酸味を味わって気楽にもぐもぐできる、上品なお味。ははぁなるほど、これはお値段に見合うだけの価値があるやつだ。
梅干し界の中でも、優しい酸っぱさ。『甘い』という言い回しは誤解を生みそうな気がするのでこういう時の使い方に迷うけど、甘めの梅干しとはこういうものだな感。

そんでこの梅干し、更にオプションがある。




更に甘くしてしまおう……だと……?


大丈夫か、梅干しとしてのアイデンティティが崩れてきたりしないのか。そんなにも甘々ちゃんになっちゃって良いのか、梅干し。いや確かに、はちみつ+梅干し自体は珍しいものではないけれど。
勿論、はちみつなしでお好みならこのはちみつは他に好きに使ってくれとまで注意書きがしてある。そこまで忠告してくれなくても大丈夫だよ(日本人だなぁ!)。



という訳で、容赦なく。



う、梅干しーーーーっっ!!!!
(びしゃびしゃ)



ちょっと予想はしてたけど、オプションのはちみつがまた(あっ、高級品だ!)というなめらかなお味。
キツい蜂蜜ってほんとに自己主張が激しいと思うんだけど、この子はもういかに口どけ優しく、あくまで梅干しの引き立て役として存在するかを考え抜いたはちみつといったところ。
『蜂蜜』じゃなくて『はちみつ』。それをソースにする為に、更にやわっこくした感じ。スルスルッととろけていくぜ。

そんでねー、めっちゃ合う。あまぁい。
ほらあれ、梅酒とか梅ジュースとかあるじゃん。あれ。あの感じ。
(そっかー、梅ってそうだ、甘くなるんだったねぇ)っていう感想をしみじみと抱いてしまう。梅干し食べながらそこに思いを馳せることになると思わなかった。
メーカーのHPによれば、『まるで洋菓子のような』とのこと。そこまで言っていいのかわからんけど、杏とかのフルーツ系のおやつと思えばわからんこともない。ちゃんと梅独特の酸っぱさもあるんだけど。
はー、凄いなぁ。


昔から、『好き嫌いは最高級品を食えば治る』とか言ったりするけど、梅干しが苦手な人は試してみるといいかもしれない。
まだ娘(1才なりたて)にははちみつも含めてちょっと早いかなとも思うけど……いや逆に、アレルギーとかの食材チェック的に、はちみつをそろそろ試したいと思ったらアリか……???

残り1粒を、旦那さんに食べさせるべきか、娘の離乳食にちょっと混ぜるべきか、少し悩んでいる。
良いものだから、2人にも食べさせたい。
うむむ。なやみー。

まずは一旦。
ご馳走様でございました。

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