第16席 悲劇のヒロインの話

「悲劇のヒロイン症候群」という言葉を聞いたことがありますか?

ごくごく簡単に言うならば、いわゆる「不幸アピール」が激しい人のことです。

まるで自分が「悲劇のヒロイン」になったかのように振る舞い、またそうした話を好んで人に話すことが特徴です。

しかしそういった状態にある人というのは、実は「病気」や「悩み」を、傷つきやすい自分の心を守るための「たまごの殻」として機能させていることが多いんです。

なので、例えばその人を助けてあげようと思って、その病気や悩みを無理に取り除こうとしてしまうと、たまごの殻が割れてしまい、大抵は一時的に精神が荒れた後、また別の殻を作り直すか、同じ状態に戻ってしまうことが多いんです。

「何かしてあげたい」と思うのであれば、たまごの殻の「代わり」になるような何かを用意してあげることが大切です。

そうすると、自然とヒヨコがたまごから孵るように、自分から殻を割って出てくることもあります。

逆に、そうした「代わり」を準備できないのに、不用意に病気や悩みを解決しようとしてしまうのは、あまりオススメできないことです。

たまごの殻の「代わり」になるのは、例えば良好な人間関係であったり、打ち込める趣味であったり、目標や夢であったりと色々です。

そして「信仰」ということも、その一つとして挙げられます。

古来から人の心に平穏をもたらすことを一つの生業としてきた宗教。

時代が変わった今でも、そうした根本的な部分は、変わらずに在りたいものですね。

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