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私の読書記録

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私が過去に読んだ本の記録です。イベントレポも入っています。また、勉強になったnoteも収録しています。
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記事一覧

マーケティングの効果測定について考える〜MARPSイベントレポート

こんにちは。マーケティング講座「MARPS」を受講した振り返りのnoteです。今回のテーマは、マーケティングにおける効果測定の話です。 結論一昔前、ネットやSNSが普及する前はテレビや新聞に広告を出稿することが主流でした。しかし現在ではどうでしょう。SNSの広告(今話題ですが、Instagram, Facebook, Youtube)やWeb広告(Google)に自ら出すことができるようになりました。そして、広告の効果も簡単に見られるようになりました。 しかしここで考えた

IPビジネスの可能性を考える〜日本のコンテンツ産業を世界へ!

こんにちは。渋谷TSUTAYAが、今までの書店の役割からガラリと変化しIPコンテンツに集中した空間に生まれ変わるとのリリースがありました。2024年4月下旬からすでにOPENしています。 そこで気になったのが、ここでキーワードとなるIPという単語です。 IPとは具体例として思いつきやすいのは、日本のアニメや漫画です。特に昨今はSNSの普及もあり日本やアニメが海外でも受け入れられています。これらのコンテンツの権利を守るためにもIPの重要性が提唱されています。 そしてIPに

「楽天カードVisa決済CMバトル」からみる、インフルエンサー活用の潮流

こんにちは。楽天カードVisa決済を広めるためでしょう、TikTokerたちが競ってCMを作り投票を促すというキャンペーンが実施されていました。 キャンペーン概要このバトルは、もともとTeam Visa Shigekix(ブレイキン日本代表)さんの観戦ツアーへ招待を皮切りに、6組のクリエイターのうち最も投票数が多かったクリエイターをパリ五輪に招待する目的で行われているようです。

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0〜
割引あり

高くても売れるのはなぜ?〜「高くてもバカ売れ!なんで?」の読書感想文

こんにちは。円安の言葉が飛び交う今日この頃。物価高で、今まで買えていた物を買わなくなった…という方もいらっしゃるのでは。しかし一方では"メディアで高くても人気です"と報道され注目されている商品やサービスも存在します。 このような商品やサービスが売れるのはなぜか?を考えたことはありますか。マーケティング関係の仕事をしている人はもちろん、価格変動に関心のある方にぜひお勧めしたい一冊です。文章もかなり簡潔に書かれているので、スラスラ読めます。 要約高売れキーワード ・アガる

高価格帯の商品やサービスを買ってもらうには

こんにちは。「売上の地図」の著者でいらっしゃる池田さんのオンライン講座「MARPS」に参加しました。今回のテーマは、"買い回り品"に絞って、どうやったら売れる?を考えています。 イベントの内容"買い回り品"とは 高価格帯であることが多く、購入頻度が少なくなります。また1度買う際に"失敗したくない"という心理がはたらきやすいです。(プロスペクト理論。) また"買い回り品"の中には、価格を吟味した上で購入するもの(保険や住宅)、感情が先行して購入するもの(映画、音楽、コスメ

"ファストフォロワー"のつくりかた(導入編)

こんにちは。「売上の地図」の著者・池田さんが主宰されている「MARPS(マープス)」という講座に参加しています。 今回は、池田さんの会社にお勤めの高橋さんがゲストとして登壇されていました。そのイベントレポートです。 ファンに目を向けるのはなぜ必要か全員におもてなしすると、軸がぶれてしまう。ファンに目を向けるのはなぜ必要か? 1. ファンに買ってもらうこと→特定の市場環境では有効だが、ビジネスへの貢献は限定的(例: 値下げをしなければならない、とか。) 2. ファンの資

モデル化して考える〜MARPSイベントレポ

こんにちは。「売上の地図」の著者・池田さんが主宰されている「MARPS」というマーケティングオンライン学習サービスに参加しました。 今回は、「起業の科学」の著者でいらっしゃる田所さんをゲストにお迎えした回でした。以前私は「起業の科学」を読んでいたこともありとても楽しみにしていましたし新たな学びが多々ありました。 Amazonがなぜ世界の企業になったのか田所さん曰く、結論としてはポジショニングがよかったからだといいます。 Amazonのようなビジネスチャンスを掴む思考法既

Nudge〜人に丁寧に説得する方法

こんにちは。みなさんは、「Nudge」という言葉をご存知でしょうか。 行動理論の意味合いで人々への行動喚起を意味することもあるそうです。 Nudgeは、2008年にノーベル賞受賞経済学者リチャード・セイラー(Richard Thaler)教授の本の出版から始まりました。(本の詳細は後述の「合わせて読みたい」に記載しています。) 私がこの「Nudge」の意味を知ったきっかけは、以前noteでご紹介した"6 mitunites English"という英BBCの英語学習のPod

LTV(顧客生涯価値)の事例をまとめてみた

こんにちは。マーケティングに携わる方は、もう耳にタコだよ…とは思います。今回LTVの事例について、私なりに分析しているnoteです。 LTVとはLTVの用語解説については、こちらの2つのnoteをご覧ください。 簡単にまとめると、Life Time Value=顧客生涯価値と言われ、企業が顧客の取引開始から取引終了までに得られる間に、企業が得られる利益を指します。顧客との取引を1回に帰結するだけでは売上が成り立ちません。事業をより長く継続させるために、企業はLTV向上の施

"LTV"の意味をきちんと理解する〜「LTVの罠」読書感想文(後編)

こんにちは。前回のnoteの後編です。昨今、経営陣(もしくは経営企画部門)やマーケティング部門で言われることが多い「LTV(ライフタイムバリュー)」という言葉。私はこの本を読んでLTVの意味を改めて考えることができました。このnoteでは、「LTVの罠」という本を読んでの私の考察を書いています。 LTVのそもそもの意味LTV(ライフタイムバリュー)は、日本語訳をすると「生涯顧客価値」と訳されます。でも、生涯顧客価値ってパッと言われて意味を理解できる方は果たしてどれくらいいら

マーケティング戦略を考えるときのヒント〜MARPSイベントレポート

こんにちは。「売上の地図」の著者・池田さん主宰の「MARPS(マープス)」というマーケティング講座に参加しました。今回はそのイベントレポートです。 情緒的ベネフィット、自己実現ベネフィットの訴求が一般化している情緒的ベネフィット、自己実現ベネフィットとは 情緒的ベネフィット、自己表現ベネフィットのコモディティ化(一般化) 一番基礎的な機能的ベネフィットを伝えきれていないのでは?という仮説をもとに見直された事例として、資生堂「ELIXIR」が特集されていたようです。 池

"LTV"の意味をきちんと理解する〜「LTVの罠」読書感想文(前編)

こんにちは。マーケターの方は1度はご覧になったであろう「LTVの罠」という本を読みました。昨今、経営陣(もしくは経営企画部門)やマーケティング部門で言われることが多い「LTV(ライフタイムバリュー)」という言葉。私はこの本を読んでLTVの意味を改めて考えることができました。 本の要約LTV向上施策はら長期的に顧客とのコミュニケーションを改善するものが多く、即座に売上や利益に反映されない。また、LTVを分解すると「客単価×購入頻度×継続購入期間」だが検証に時間がかかる。 あ

ファンコミュニティとビジネスを考える〜MARPSイベントレポ

こんにちは。「売上の地図」の池田さんが主宰のMARPS(マープス)に参加したイベントレポートです。 ファンコミュニティの変遷2,000年代初頭ブランドコミュニティのブームがあった。ネットの始まりもコミュニティづくりを加速させた。当初はリピートカスタマーの囲い込みがメインの目的だった。時を経て今の考え方としては、囲い込みではなくつながりを作り続け、他に行かないようにする。 ファンコミュニティを理解している企業は、なぜお客様が自社の商品(サービス)を購入しているかを抽象化、パ

オウンドメディアの運用目的を考える〜オウンドメディア成功の秘訣 イベントレポ

こんにちは。久々にnoteイベントに参加し、イベントレポとしてまとめています。 オウンドメディアの立ち位置以前、マーケティング講座「MARPS」にてオウンドメディアを含めたメディアの特徴をまとめました。もしオウンドメディアについて疑問に思われる方は、こちらもご覧ください。 オウンドメディアって発信するものではないの? 私はMARPSの講義を受けて、そして今回カインズさんのオウンドメディアの事例も踏まえて考えてみました。みなさんが情報発信のイメージとして想起しやすい広告や