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ブライダル業界の人として婚礼研究者として

二種類のブライダルの人

私は二〇年ブライダルの仕事を続けています。その中で変わらないことは、いつもビジネスよりということが一つあります。
ブライダルの仕事を志してやっとその仕事についた人は、年齢関わらず心からこの仕事が好きだったり、何とかお役にたちたいと思う人です。
そういう人に是非ともお二人が出会ってほしい。
それとは別に
たまたまそこに就職して配属された人とは少なからず温度差があるのも事実です。
前者の人はビジネスの感覚が低いので
昔から 営業をすること、販売をすることに少し抵抗がありがちです。
本当にお客様が望んでいること?
自分が夢みていた仕事はこういうこと?
後者の人は営業と捉えることもあまり躊躇がないかもしれません

どちらが良い悪いではなくて、ブライダル業界の人とか、プランナーってひとくくりに考えられないな、ということは、昔も今も変わりがない。
そして変わったことは
〇〇ハラが一般化され
あなただけ販売出来ていないぞ、
成約とれていないぞ
などと大きな声を出されることもなくなりました。
以前はそういったことがストレスになり辞める人も多くいたけれど



研究者からみたブライダルの人


婚礼文化の研究の入り口にたったとき
正直、ブライダル業界の経験は現場をみてきている
しかも昭和、バブル、平成、令和の浮き沈みの経済状況の中を見てきてることは、民俗学を学修するうえでプラスになると思っていました。
勿論、それは強味、フィールドワークをしてきたことだからと言ってくださる先生方もいらしたけど
予想外にビジネスの人という括りで、
ビジネスの人が何をするのか?という冷たい目線でした。
当時は、私も????だし傷ついたし、怒っていたけど
研究というのも少し時間がたつと理解してきた


結婚式・葬式はかつて家とご近所で行う儀式
家が手狭になり、人の手も足りなくなり
場所を貸すところ
お手伝いを仕事とする人が出てきた。
これはとてもありがたい・・・はずだった
ところが
金銭的要求やしくみをどんどん変化させてしまい
金儲け業と化した
昭和に入り、柳田国男が「高砂業」は自分の腹をふらませることしか考えていない。この先が心配と書いている。
そのとおりになった。

結婚式をそういう視点で研究してきた人にとって
お腹を膨らますことだけ考えている高砂業=ブライダル業の人が
婚礼文化の本質や婚礼についてなんか考えているわけないでしょう
ということだ
結婚式を真に大事に思っている言葉だ

今は思う
結婚式はブライダル業界のものじゃない
そして
もしブライダルのプロであるならば
新規接客のトーク、クロージングのノウハウを一生懸命学のではなく
本当に大事なこと
お客様にとって必要なことを理解できるようになり
プロとして働ける人になることだと思う

まとめ

お客様は高い買い物をするのだから
是非
本物からプロから購入してもらいたい
その目をしっかり見開いて
この人、自分たちの大事な結婚式を任せてみたいか
良く考えてみてね


ああまたブライダルの人なのにこんなこと書いちゃった

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