毎月の社内ペア読書会が 3 年続いているので、継続するコツ 3 点と書籍リスト 50 冊を公開します
こんにちは、Zaim の @HitomiHoshisaki です。『エンジニアとデザイナーで「ペア読書」を実践してみた #Zaim 』という記事を書いてから 3 年が経ったので、その後の活動について紹介したいと思います。当時はサーバーサイドエンジニアでしたが、現在はジョブチェンジして新サービス開発などのディレクションを担当しています。
ペア読書とは
簡単にまとめると、みんなで同じ本を 30 分間読んで、30 分間ディスカッションをする読書方法です。
詳しくは本家 @1000tea さんの記事をご確認くださいませ。
3 年間続いています
2018 年 10 月に初めて @otoyan とペア読書した時がめちゃくちゃ楽しかったので、その後も毎月 1 回のペースで続けることにしました。最初のうちは 2 人でこっそり楽しんでいたのですが、私たちの笑い声につられて人が集まってきました。メンバーは入れ代わり立ち代わりで、今も毎回 3 〜 5 人が参加してくれています。
フルリモート勤務をしている最中でも円滑な社内コミュニケーションが実現できていたのは、ペア読書会のおかげでもあったのかなと感じています。最近では くふうグループ のメンバーも参加してくれていて、グループ間の横のつながり強化にも貢献しています。
3 年間続けてきて、みんなで読んだ本はなんと延べ 50 冊になりました。この記事の最後に書籍リストを添付しておきますね。
続けられた理由・継続するコツ
社内での読書会や勉強会、LT 会(Lightning Talk の略で、短いプレゼンテーションのこと)などを始めたものの、「なかなか続かない」という嘆きをよく耳にします。特にコロナ禍で顔を合わせる機会が減って、より難しくなったと感じている方も多いのではないでしょうか。
(LT 会の継続については @naoki85 が弊社の取り組みを記事にしていますので、よかったら参考にしてください)
この 3 年間を振り返って、私たちがペア読書会を続けられた理由を考えてみました。これはそのまま、社内の自主的な活動を「継続するコツ」でもあると思います。
継続するコツ① 幹事を決める
継続するコツ② ペアを辞める
継続するコツ③ 開催日を固定化する
継続するコツ① 幹事を決める
オフィスで 2 人でやってた時は、どちらかがトラブルで参加できそうになくても雰囲気で分かるため「リスケしようか」と声をかければ OK でした。フルリモートワーク × 複数人の自由参加だと、ビデオ通話を開始して待っていても「参加者が誰もいない」という寂しい事態になりかねません。
幸いなことに、ペア読書は 2 人いれば成り立ちます。私以外に幹事が決まっていれば、最小決行人数の 2 人を確保できます。少なくとも誰からも連絡ないままという問題は起こらないと思われます。安心。
幹事の役目はただ一つ「読む本を決めること」、これだけに絞りました。自分の読みたい本や積読(つんどく)から選んでもいいし、選びきれなければ Slack で投票制にしても OK です。やることこれだけなのもあって、読書会の最後に「次回、幹事やってくれる人ー?」と声をかければ、「あ、じゃあ次僕やりますね」とすぐに手が挙がります。みんないつもありがとう!
継続するコツ② ペアを辞める
ペア読書は名前に「ペア」とつくように、本来 1 対 1 のペアでやるものです。2 人だと後半のディスカッションタイムで必ず自分も何か話さなきゃいけない緊張感があるお陰で、読書に集中できるよさがあります。
最初の頃は事前に参加者を募って、2 人ずつ(端数は 3 人)のチームに分けて、各チームで違う本を読むようにしていました。すると別のチームが読んだ本の感想も聞けるし、後日貸し借りして別のペアで本を読むこともできると考えていました。確かにそれはメリットでもあったのですが、決めなくてはならないことが多く、煩雑でした。また、急に参加できなくなった人の対応や、当日飛び込み参加の受け入れが難しくなります。
そこで、ペアを組むのを辞めました。参加者全員で同じ本を読んで、全員でディスカッションをします。ラフに飛び込み参加しやすくなったので、「時間ができたから参加します」とその場で電子書籍をダウンロードする参加者もいます。長く続けるためには、ゆるさも必要ですね。
継続するコツ③ 開催日を固定化する
コロナ禍でフルリモートワークになってからは、Meet を使うようになりました。以前は顔を突き合わせて「次いつにするー?」とお互いの予定を確認しながら日程を決めていましたが、リモートだと予定を決めるのもなんとなく億劫です。
月末月初はバックオフィスのメンバーが多忙というのもあり、おおよそ月の真ん中、毎月第 3 水曜日に固定化しました。だんだん生活リズムに馴染んできて、毎月 2 週目には「そろそろ次読む本を決めないとな」という空気ができてきました。
コツ①②にも共通して言えることですが、とにかく「決めるべきこと」を減らすと習慣化しやすいですね!
仕事に活かされてます
次に、ペア読書会を通じて仕事に活きたなと最近感じた事例をご紹介します。直接サービスに結びついたわけではありませんが、業務に取り組む姿勢や意識の変化がありました。
『行動デザインの教科書』
普段、自分が家計簿をつけるタイミングを思い返したり、ユーザーさんが家計簿をつける行動スイッチや行動チャンスを考えたりするきっかけになりました。
『LISTEN』
「上司との 1on1 ミーティングをどう活かしているか」を話してくれたメンバーがいました。実際に彼女が使っているスプレッドシートも見せてもらい、非常に参考になりました。
『買い物ゼロ秒時代の未来地図』
買い物の仕方が変化していく、近い未来のトレンドがイメージできました。家計簿の使い方も変わっていくと思うので、今後も最新情報にアンテナを貼っていきたいです。
おわりに
Zaim 社内には、こうした自主的な活動を応援してくれる風土があります。書籍の購入費用を会社が負担してくれる制度がありますし、条件を満たせばグループ内の公式サークル活動として支援をしてもらえる制度もあります。仕事とプライベートのバランスが取りやすく、非常に居心地がよい環境だと思います。
私と一緒にペア読書をしてみたい方や、社内制度について興味がある方は、ぜひお話を聞きにきてください!
ペア読書会で読んだ書籍リスト 50 冊
これまでにペア読書会で読んだ本、延べ 50 冊をご紹介します。メンバーを変えて同じ本を読む時もあったため、重複して登場する本もあります。
2021/11:アーキテクト思考
2021/10:「行動デザイン」の教科書
2021/09:LISTEN
2021/08:買い物ゼロ秒時代の未来地図
2021/07:世界史は化学でできている
2021/06:オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る
2021/05:NO RULES
2021/04:心理的安全性のつくりかた
2021/03:スマホ脳
2021/02:新型コロナからいのちを守れ!
2021/01:ワークマンはなぜ2倍売れたのか
2020/12:ビジネス心理学大全
2020/11:リーン・スタートアップ
2020/10:予想どおりに不合理
2020/09:LIFE SPAN
2020/08:リーダーを目醒めさせるキラー・クエスチョン
2020/07:ウォール街のランダム・ウォーカー
2020/06:フルライフ
2020/05:理解しやすい世界史B
2020/04:ハイパフォーマーの睡眠技術 Sleep Skill
2020/03:Measure What Matters
2020/02:みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史
2020/01:「幸せをお金で買う」5つの授業
2019/12:ピクサー流創造するちから
2019/12:The TEAM 5つの法則
2019/11:イシューからはじめよ
2019/11:その日暮らしの人類学
2019/10:すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術
2019/10:サブスクリプション
2019/09:「わかる」とはどういうことか
2019/09:メタ思考トレーニング
2019/08:苦しかったときの話をしようか
2019/08:イシューからはじめよ
2019/07:消極性デザイン宣言
2019/07:行動経済学まんが ヘンテコノミクス
2019/06:LEAN IN 女性、仕事、リーダーへの意欲
2019/06:観察の練習
2019/05:FACT FULNESS
2019/05:予想どおりに不合理
2019/04:USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?
2019/04:正しい家計管理
2019/04:なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?
2019/04:小さなチーム、大きな仕事
2019/03:すべての知識を「20字」にまとめる 紙1枚! 独学法
2019/03:世界一やさしい問題解決の授業
2019/02:世界最高のチーム
2019/01:なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?
2018/12:小さな習慣
2018/11:20億人の未来銀行
2018/10:正しい家計管理
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