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育児の社会的孤立。それに向き合う母親の気持ちとは?

現在、地域が共同体となって隣近所の住民から自然に子育ての支援を受けるといった、いわゆる昔ながらの育児ができる地域は少なくなっています。この影響で、育児環境も大きく変わり、「育児の社会的孤立」の問題が指摘されるようになりました。そのような社会的な要因に関わる育児ストレスの問題とどのように親は向き合っているでしょうか。


母親は育児によって何かを失っているかもしれない

 もちろん、大切な我が子を出産し、育児により多くの喜び、感動、日々子どもが成長する姿をみて癒しや希望を得ると思います。一方で、そうでないことも起こり得ます。そして、何かの拍子で得たストレスから母親自身は失っていくものもあります。
 それは『自分自身のアイデンティティ』なのかもしれません。先行的な研究にこんなことが示されていました。母親の就労に関する懸念は、育児によって自分が社会から取り残される感覚、また、母としてしか見てもらえず自分というものが確認しにくくなる不安などがあると言われています。
 つまり、隣近所での地域全体で子育てしていた環境から現在のような環境に代わったことで、母親自身が社会と繋がる場が減っている。職場に行くことができれば、多様な繋がりや母親以外の役割を得て、社会と繋がることができます。しかし、育児に専念し、他者との交流が少ない状態だと「母親」としての認識はあれど、ひとりの女性としてのアイデンティティが見えづらくなり、結果的に喪失する感覚を得てしまうのです。

ひとりの女性としてどう見られたいか

こちらの記事で、母親自身ではなく、ひとりの女性として必要なサポートや繋がりを得ることの大切さを伝えています。

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