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一人会社や個人事業主でも活用できる、ものづくり補助金


(1)はじめに

今回のトピックは、「ものづくり補助金」
国が継続的に募集を行っている中でも、比較的高額で使い勝手の良い補助金制度です。上手に活用すれば、事業発展を手助けしてくれる心強い味方となります。

経営を行い、事業が軌道に乗り、キャッシュが貯まってくると、「この事業をやってみたい!」、「ここで、勝負に出たい!」などのタイミングが来ると思います。そんな時に、最低でも750万円の補助枠を獲得できる可能性のある制度はありがたいです。

(2)ものづくり補助金の概要

正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(通称:ものづくり補助金)。中小企業の生産性向上、持続的な賃上げに向けて、革新的な製品・サービスの開発や生産プロセス等の省力化に必要な設備投資等を支援する補助金です。
最近では特に、人手不足の解消の側面に焦点が当てられており、当面は、【省力化】がキーポイントでしょう。

(3)誰が、申請できるの?

主に、会社(株式会社や合同会社)や個人事業主が対象です。
その他、以下の組織も対象となります。

18次公募要領(ものづくり補助金事務局)

一人で事業を行う、一人会社(株式会社、合同会社)や一人個人事業者も申請対象となります!

(4)いくら、補助されるの?

申請枠によって異なりますが、750万円以上の補助上限額を申請でき、頼りになる補助金です!

18次公募要領 概要版(ものづくり補助金事務局)

(5)どれくらいの効果?

例えば、1,500万円の補助経費を2/3の補助割合で導入した場合は、
1,000万円が補助され、500万円の自己負担で済みます。

(6)対象になる経費は?

以下の経費が補助対象となります。

18次公募要領 概要版(ものづくり補助金事務局)

機械装置を導入したり、システム開発したり…
使い勝手の良い制度です。

一方で、汎用性があり、目的外使用になり得るものの購入費(ただし、補助事業のみに使用することが明らかなものは除く)は補助対象外となるため、留意しましょう。
(例)事務用のパソコン・プリンタ・文書作成ソフトウェア・タブレット端末・スマートフォン・デジタル複合機・乗用エレベータ・家具・3Dプリンター

(7)採択率は?

過去の採択率は、以下の通りです。直近では、50%前後で推移しています。

ものづくり補助金 過去の採択率

(8)スケジュールは?

第18回申請を例にとると…
スケジュールは、なかなかタイトです。

18次公募要領 概要版(ものづくり補助金事務局)

【採択前】
・申請締切:2024年3月27日
【採択後】
・採択予定:2024年6月下旬
・実績報告:~2024年12月10日
・補助金請求:2025年1月31日

(9)よくある質問

Q1:補助金は後払いの性質と聞きましたが、合ってますか?

A:はい、ご理解の通りです。例えば、900万円の事業資金が必要な場合、まずは900万円全額を自己資金や銀行借入などによって準備する必要があります。その後、数ヶ月後に実績報告などが完了し、補助金(2/3の補助の場合、600万円)が受給されます。

Q2:個人事業主でも申請できますか?

A:はい、前述しましたが、ご理解の通りです。

Q3:補助金は、課税されるのですか?

A:ものづくり補助金は、法人の場合は法人税個人事業主の場合は所得税の課税対象となります。一方で、消費税の課税対象にはなりません。また、収益計上時期は、原則として、交付決定があった日の属する事業年度となります。

Q4:詳しい制度の概要を知りたい場合は、どんな資料を見ればいいですか?

A:ものづくり補助金サイトの中の、公募要領やガイドブックをご確認ください。

■第18回締切のものづくり補助金サイト

(10)自分で申請する?アドバイザーから支援を受ける?

ものづくり補助金の事業計画書の作成難易度は高めです。
分量もさることながら、公募要領との整合性など、自分で作成すると数週間の時間を要するため、専門家にサポートをお願いしてしまった方が確実と言えます。

(11)おわりに

専門家(これから業務導入を目指す専門家含む)との連携も強化しています。ご興味のある方は、ご連絡ください~。

◉「一人会社」に関する記事は以下をご確認ください。


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