昔、仕事の上司にこんなことを言われた。

「極端にアップダウンが激しくて今ツラくても、何度もアップダウンを繰り返すうちにちゃんと自分の心地のいいバランスが見つけられるようになる。そして本当の自分だけの心地いいバランスっていうのは、ものすごいアップダウンを経験した人にしかわからない。」

わたしはその言葉をずっと心に置いて都度都度のアップダウンを乗り越え、今まで頑張ってきたように思う。

いつもいつも極端すぎる自分になんだか嫌になることがあった。やる気になる時はやる気になるときで、人が思い付かないような突拍子もないことにいきなり挑戦してみたりするのに、なんだか気持ちが落ちてる時は恐ろしいくらい誰とも関わらずに家でずっと寝ていたり。恐ろしいくらい清々しくて体調がいいと思うと、次の瞬間には何をしてても気持ち悪いくらい吐き気に襲われたりお腹が痛くなったりする。

そのアップダウンをする中で、ひとつ気付けるようになったことがある。それは、当たり前のようだけれど「アップした分ダウンする。そしてダウンした分アップする」ということ。振り子と同じ原理なんだなということに、何度も何度もアップダウンを繰り返す中で気づいた。つまりはこういうことである。（↓）

10アップしたらその勢いで10ダウンする。アップだけ10してダウンは2とか、そんなことはわたしには起きなかった。（もしかしたら人によって違うのかもしれないから断言はできないのだけれど）

そして地球上のものは全て永遠には続かない。振り子もいつかは止まる。10アップダウンだったものが9に、そして8に、7654と、少しずつ振り幅は小さくなる。そうして自分の心地いいバランスのところを知ってそこを維持すればいい。そもそも、アップが良いとかダウンが悪いとかでもない。アップがあるからダウンがあるしダウンがあるからアップもある。ずっとアップだけでも、本来の自分のバランスを知ることなんてきっとできないのだから。

昔のわたしは、きっと10中10くらいの振り幅で生きてたように思うけれど、上司のいう通り、それを繰り返して繰り返して、いろんな摩擦が起きながらも、今ではきっとその半分くらいの振り幅で生きれているように思う。思いっきり極端に生きてきた四半世紀があったからこそ、今は今のちょうどいいバランスで毎日を過ごせている。

自分のバランスがわかるようになると、アップしすぎてるなあという時もダウンしすぎてるなあという時も、コントロールできるようになる。つまりは自分をフラットに戻すということができる。（ちょっと前にフラットに戻すことについても書いてた↓）

これをできるようになってきたのも、何度も何度も極端にアップとダウンを繰り返してきたおかげ。今の極端なアップダウンをただ問題視するのではくて、その先にある自分だけの心地いいバランスのためにしっかり味わっておくことも大切なのかもしれない。