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上野千鶴子さんの東大でのスピーチ【孤独をめぐる冒険vol4】


以前、東大の入学式での
上野千鶴子さんの
スピーチが話題を呼んだ。

~世の中には、がんばっても報われないひと、
がんばろうにもがんばれないひと、がんばり
すぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。
がんばる前から、『しょせんおまえなんか』
『どうせわたしなんて』とがんばる意欲を
くじかれるひとたちもいます。

あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち
抜くためだけに使わないでください。恵まれた
環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびと
を貶めるためにではなく、そういうひとびとを
助けるために使ってください。そして強がらず、
自分の弱さを認め、支え合って生きてください~

とっても素晴らしい言葉だ。

『孤独は社会問題』
多賀幹子著によれば、
フランスからはじまって、
イギリスなどヨーロッパに浸透した
「ノブレス・オブリージュ
(高貴な人の義務)」は
まさに上野さんの言葉と同様、
社会的弱者に手を差し伸べることを
誇りとするものだ。

本書のなかで、
オックスフォード大学の学生に
なぜ勉強するのか?を著者が問うと、
「大学へ行けなかった人のために学びたい」と
迷いなく答えたそうだ。

そしてイギリスには、
ギャップイヤーという制度があり、
これが、ノブレス・オブリージュに
目覚めさせるきっかけとなるという。

ギャップイヤーとは、
高校卒業後、
そのまま大学へ進学するのではなく、
1年ほど猶予期間をとる。

ニュースなどで良く紹介された
ウィリアム王子は、高校卒業後、
1年間のギャップイヤーをとり、
南米チリで恵まれない人の施設づくりを手伝った。

ヘンリー王子も高校卒業後、
アフリカのレソトへ行き、
野生動物の保護などの取り組みに
参加したという。


*週1、2回ペースで書いてゆきますので、よろしくお願いします。またnote初心者なので、作法等はわかっておりませんので、いましばらくは容赦ください。


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