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夏雲の下で

昨夕、遠くから聞こえた雷は

遠いまま何処かへ行き過ぎて

気まぐれな通り雨が湿らせたのは

ほんの数センチの表土だけ


もっとしっかり降らんかいのぉ

と、お隣さんと一頻ひとしきりぼやいたら

あとは黙々と乾いた畠に水を撒く


見上げれば白く輝く入道雲

汗粒を辺りに撒き散らしながら

モクモクと晴れ渡る空を駆けのぼる


ああ、本気の夏はまだまだ続く、か。

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