思い返すと、だいたい夏。  #旅する日本語

追懐。
なんだか女々しい言葉だ。
それでいて、情緒的で美しい。

「最後の花火に、今年もなったね。」

大好きな唄の歌詞と同じ言葉にざわついてしまうのだ。
夏の終わりはなんとなく物憂げ。
その瞬間をそのまま引き伸ばしたくなってしまう。

花火の閃光の残像。
行ってもいない海の色。
涼し気だけど効果のない風鈴。

「来年も、またこよう。」と
未来を語る過去の言葉はその瞬間に閉じ込められたまま。

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黒毛和牛上塩タン焼680円

私が働いている職場は、正社員の女性は2人しかいない。

なので、初めは馴染めないし、上手くやっていけるのか心配だった。

私だけ少し距離が離れている店舗なので、疎外感もある。本当に上手くやっていけるのかどうか不安だ…と思っていたのだが、仕事終わりに飲み会で話をきいたり、スナックでカラオケしたり、デスマッチ対決といってありえない辛さを食べたり大食いチャレンジしていく中で、あ。この人達、心は童心のま

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入道雲

鬱病のせいでなかなか外に出れない生活を送っていたから、夏の風物詩でもある、入道雲を一度も今年の夏見ていなかった。

入道雲がわたしは好きなのだ。
もくもくっとしててかわいい、そしてきれいな青い空の時にしか見られないからだ。
まあゲリラ豪雨をもたらすこともあるが。

ゲリラ豪雨も嫌いじゃない。
激しい雨を見ているのが好きだ。
バケツをひっくり返すような雨は、なんだか心の中の汚い部分を洗い流してくれて

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来年に向かうその前に

洗濯物を干そうとベランダに出ると、この夏一番じゃないかと思うくらいの、大きな入道雲があった。

思わず見入っていると、その空には一羽の鳥が太陽のそばで優雅に舞っていた。

太陽のそばにあった雲は少しだけ、虹色に光っていた。

鳥は羽を広げて風に乗り、さらに高い場所に昇っていた。

虹色の雲はいつの間にか白い雲になっていた。

太陽は強く眩しくきれいに光っていた。

その後外出すると、大きな入道雲は

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9月の入道雲

9月に入りました。
ひと月前に比べると気温は落ち着いて来ましたが、お昼はやっぱりまだ暑いですね。

職場の2階にスタッフルームがあるのですが、仕事が終わってその部屋に入った時、窓からとても大きな、もくもくの入道雲が見えました。

その後、原付きで家に向かう途中も視界に入ってくる空には、伸びやかな入道雲がありました。よく見ると、秋に見るような絵筆でスーっと伸ばしたような薄い雲もあります。

季節は少

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